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第78話 ページ38

「それにしても……このわたあめという物はこう……甘くて頬が蕩けそうだ!!」

コハクはうっとりとわたあめを見つめる。

「Aもそう思うだろう?」

「そうだね、わたあめは私も好きだよ」

恐らくコハクが現代にいたらスイーツ巡りに行くんだろうなあと何となく思う。

「現代にはこの他にも甘い物は……あるのか?」

「うーん、甘いものって言ったら色々あるけど……」

ケーキや、シュークリーム、キャラメル……
甘い物はたくさんある。

「Aはどういうのが好きなんだ?」

「あ、えーーと、私そこまで得意じゃなくて……」

嫌いでもないが好きでもない。

誘われたら食べるけど、難しい問題だ。

「じゃあ、何故わたあめは好きなのだ?」

「実際わたあめわざわざ買う事も無かったんだけど……
前、千空と一緒に夏祭りに行ったときに買ってくれてさ」

好きな人がくれたおかげもあるかもしれない。

「祭り……?」

コハクが何かを察知した。

「そう、えーと15……歳の夏に行ったよね」

ね?と千空に聞くとどこか遠くを見てああと答えた。


「え、なーに?千空ちゃん
デートしてたの??やるじゃん」

ひそひそとゲンは千空に言ったが千空は何も答えてくれなかった。

「ほほう、一緒に……」

詳しく教えろと目を輝せていたが、Aは
勘違いしていると言った。

「期待してるようなやつじゃないよ
本当は杠、大樹達と四人で行くつもりだったんだけど……」

人が多すぎて偶然はぐれてしまい、千空と二人で祭りを回ることになったのだ。

「なーんだ、予想してなのと違う」

期待していた者たちはそれぞれ寝床に帰った。

「そうだ、千空」

「何だ」

倉庫に帰る途中Aは夏祭りの事を話した事で思い出した疑問を千空に聞いた。

「夏祭りの時の花火の時さ
何か言いかけてたけど、何?」

千空が何かを言いかけた途端ゲリラ豪雨が
降り注ぎ聞けなかったのだ。

ずっと聞きそびれてたんだよねとAは言う。

千空はピタリと足を止めた。

「……………悪い、今は話せねぇ」

(今、は??)

聞き出したかったが、無理やり聞き出しては千空の気に触れるだろうとAは疑問を胸の底にしまいこんだ。

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八つ橋 - こんばんは、千空君と夢主ちゃんが好きなので更新ありがとうございます。 (2021年4月22日 20時) (レス) id: ed846143d9 (このIDを非表示/違反報告)
八つ橋 - こんばんは、更新ありがとうございます、過去編の千空と夢主ちゃんも好きなので嬉しいです。お身体にお気をつけて下さい。 (2021年2月13日 22時) (レス) id: ed846143d9 (このIDを非表示/違反報告)
メクルクル(プロフ) - カカオお豆さん» ネットで探るなりしても漢字表記は出てきます。 なお漢字だと犬鬼灯と犬酸漿と出てくるみたいですが、どちらも使われるというのでこのまま犬鬼灯表記のままにしたいと思います (2020年1月2日 21時) (レス) id: f8b718fdc2 (このIDを非表示/違反報告)
カカオお豆(プロフ) - メクルクルさん» 漫画ですか?漫画持ってないんですアニメしか見てなくて(;´・ω・) (2020年1月2日 21時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)
メクルクル(プロフ) - カカオお豆さん» コメントありがとうございます、カタカナ表記だとイヌホオズキですね、漢字表記だとこの名前になります、原作でもこの表記だったので不安でしたらお確かめください…… (2020年1月2日 21時) (レス) id: f8b718fdc2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:メクルクル | 作成日時:2019年12月13日 17時

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