赤と黒と人形少女【wrwrd!】【gr】 (ページ6)

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第4話｢発見｣ページ6

rbr視点

ボーッとしていたのかトントンが俺のことを呼ぶ声が徐々にハッキリと聞こえてきた

tn｢……ロ？………ボロ！………ロボロ！｣

俺の事を呼んでいた声に驚くように俺の肩が揺れる

rbr｢！？す、すまんなトントン。どうしたんや？｣

tn｢どうしたもこうしたもないわ！何回か呼んでも返事せえへんし、なんかあったんか？｣

俺が首を横に振るとトントンは納得してないような顔で｢そうか｣と告げるだけだった

すまんな、トントン

俺、嘘つくの誰よりも慣れすぎたわ

そんな考えを浮かべながら歩いていた

途中でグルッペンが自分の来ていた上着を女の子に着せてあげていた

理由は多分、アザのことだろう

｢家｣に近づいて来ているのを俺以外が”口に出し始めた”

最初にゾム、その次に大先生にコネシマ

グルッペンとトントンは何となく近づいてきたときの周りの雰囲気で察していたんだろうか、何も言わなかったがどことなく優しげな顔をしていた

俺も遅れて今さっき気づいたように布を”掛けたまま”言葉にした

誰も不思議がらなかった

そう、いつもの事だから

門の上のところにオスマンがたってるのに俺は気づきつつも反応はしなかった

ある程度のところまで行くとオスマンが上から声をかけてきた

os｢おかえり〜！今、門開けるから待ってて〜！｣

そんな声が聞こえると全員が上を向いて安堵のため息を漏らした

コネシマや大先生が声を上げているのを俺は見兼ねてトントンに声をかけた

rbr｢トントン、俺がその子を医務室まで運ぶから貸してくれへんか？｣

tn｢ん？おお、ええで。ありがとな、ロボロ。｣

rbr｢ええねん！俺だけこの子を運ぶ時間短かったやろ？やから、治療と医務室まで運ぶのは俺がやるんや！｣

トントンが俺に女の子をそっと渡していると外野から声が聞こえた

zm｢ロボロ。お前、それただ単に触りたいだけとちゃうんか？｣

ut｢ロボロお前なぁ。いくらなんでも、寝込みを襲うのはあかんで？｣

kn｢大先生、それお前が言えることか？｣

rbr｢ちゃうわ！なんで触りたいだけでこんなことせなあかんねん！｣

俺の反論に聞く耳を持たない大先生とゾムが好き勝手に言っていく中、コネシマも参戦していく事態

rbr｢はぁ。｣

俺は小さくため息を漏らした

gr｢おーい、門が開いたゾ？｣

グルッペンの声にほんの少しほっとする

もしも声をかけられていなかったら今頃無法地帯でどうしようもなかっただろう

そんなことを考えるだけでゾッとした