第1話｢家｣ ページ3
ナレーター視点
rbr｢と、とりあえず運ばなあかんよな！？｣
と、焦る男に反して一部の人間は至って冷静な表情を浮かべていた
gr｢そうだな、トン氏。｣
tn｢分かっとる。大先生、手伝ってくれへんか？｣
ut｢おう、分かった！で、どうしたらええんや？｣
大先生がそう言うと、全員が少女の現状を見た
息は浅く、素足には血豆が潰れて血が出ており、どれだけの時間倒れているのかはわからないがほんの少しだけ土が被っている
zm｢とりあえず、土払わへんか？そのままやとあかんやろ。｣
kn｢それは言えてるけどなぁ。お前、これ女子やぞ？俺らが触ってええんか？｣
そう言った褐色の男の言葉に全員が冷めた目で男を見た
rbr｢お前、こんな非常事態のときな何言うとんねん！｣
zm｢シッマ！さすがやな！やっぱお前、心無いわ！｣
tn｢おいおいおい、ちょっと待て。とりあえず、運ぶんやろ？この女の子？｣
gr｢土を払っておいたから早く運ぶんだな。｣
全員が赤目の男の発言に驚きを隠せなかった
ut｢グルちゃん、しれっと女の子の肌触ったで。｣
tn｢は、早ないか！？まぁ、緊急事態ってこともあるししゃあないけど！｣
そんな言い争いが起きているあいだも少女は目覚めることなく倒れていた
そんな光景を双眼鏡から見る一人の男がいた
その男はつまらなそうにその光景を見ると、軽く舌打ちをしてその場から消えた
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
荒野から少女をおぶるのを交代しながら自分たちの｢家｣にたどり着いた
｢家｣にたどり着くと不思議な帽子をかぶった男が声をかけてきた
os｢おかえり〜！今、門開けるから待ってて〜！｣
と、言われて男達は気が楽になった
kn｢やっと｢家｣に着いたでー！｣
ut｢はぁ、つっかれたー！｣
rbr｢トントン、俺がその子を医務室まで運ぶから貸してくれへんか？｣
トントンと呼ばれた赤いマフラーを付けた男は小さい男に少女を丁寧に預けながら
tn｢ん？おお、ええで。ありがとな、ロボロ。｣
rbr｢ええねん！俺だけこの子を運ぶ時間短かったやろ？やから、治療と医務室まで運ぶのは俺がやるんや！｣
zm｢ロボロ。お前、それただ単に触りたいだけとちゃうんか？｣
ut｢ロボロお前なぁ。いくらなんでも、寝込みを襲うのはあかんで？｣
kn｢大先生、それお前が言えることか？｣
rbr｢ちゃうわ！なんで触りたいだけでこんなことせなあかんねん！｣
gr｢おーい、門が開いたゾ？｣
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作者名：ゆりな@ぼっちオタク | 作成日時：2019年8月13日 11時
