6人目のKnights No.2

【水無月という名前】 ページ38

「簡単に言うと…私の名字は
　紺月でなく、水無月です…。
　騙してて…ごめんなs…」

「水無月財閥ですか！？
　天祥院お兄様の次に権力がある
　あの、水無月財閥ですか！？」

「「…は、はぁ？財閥ぅ！？」」

「司、ご名答
　そう、改めて言わせてもらうと
　私は水無月友梨奈。
　水無月財閥の令嬢です、一応
　でも、私は…水無月と言う名を捨てました。」

「え、捨てた？
　どういうことなの？Aちゃん」


理解が追いついて
いないようなナル
私はナルに微笑んで話を続けた


「私は普通が良かった。
　普通に学校に行って、友達と遊んで
　普通の食事をして…
　当たり前のことをしたかった。
　でも、それは駄目だったの。
　まぁ、私はひとりっ子だったから
　家を継がないといけなかったからね
　友達も遊びも、ご飯も…
　どんなに努力しても駄目だった
　まだまだだって。」

「だから、舞踏会にも
　ご出席ならなかったのですか？」

「まぁ、そんな感じかな
　いつでも英智と比べられて
　劣ってるとか出来損ないとかね
　そんなことを言われるのが日常だった
　だから、私は家を出た。
　
　それで、英智に誘われたの
　ここに来ないかって…。
　それは、あくまでも革命のため
　だったんだけどね…。」

「はぁ！？テンシは
　お前を革命の為だけに
　ここに呼んだのか！？
　絶対に、許さん」

「まぁ、落ち着いてレオ
　
　あと1つ私がここに
　帰ってこなかった理由。
　水無月家が私のことを探してる
　ここにいるってバレたら…
　ｯ…何をしてくるか分からない」

「確かに前の舞踏会で会ったときに
　娘を探しているなんて事を
　言っていた気がします、
　Aお姉様の事だったんですね…」

頷いて私は俯く。
こんな話をして、どう思うだろうか。


「だからってKnightsから
　脱退しようとしたわけぇ？」









はい？

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