【文スト】双黒の育て方。

軟らかさの教え方 ページ7

時に身体を動かすことも大事です。

勿論双黒もマフィアである貴方も戦闘能力はありますが、状況が状況です。








｢うわ中也きも｣




｢あァ？ンなもんできねェのかよ。｣









抗争に参加する事が禁止され家に居ることが多いですが毎日ストレッチしている中也君は兎に角軟らかいです。


隣では太宰君が引いています。









前屈で爪先に手が届きますね。

さらに身体を伸ばして……おっ、膝に上半身が着きました。







デスクワークが多い貴方はぎょっと目を見開きます。あんなに柔らかいなんてと。




一方太宰君は、









｢A背中押して僕無理だ｣








と言われるがままに押してやりましょう。
なかなか動きません。

それなら少し強めに……



＿＿ゴリ…ッ









｢今絶対出てはいけねェ音したよな。｣





『太宰君？あ、』









｢…足つった…ッ｣



｢ぶはっ、ざまァねぇなぁ！｣









声ならぬ声を出して呻いています。
対照的に中也君は嘲笑いです。


整う顔が苦痛でこれでもかと歪んでいますね、申し訳ないです。







｢うッ、………ァなお……｣








ったとは思えません明らかに顔も雰囲気も全て死にかけてます。
彼は14ぐらいの身体にしては固すぎです。



当時は固かったんでしょうかね？








｢手前もやってみろよ。｣



｢そうだよ、見ている君も。｣











げっと思わず声が洩れました。
冷や汗たらり。







いいよいいよ、と遠慮しますが1歩退けば彼らは1歩近寄ってくるではありませんか。

太宰君に関しては復活が速すぎです。



彼等の目は獣ですね。










走って逃げましょう。

逃げるが勝ちとよく云います。





家の中では異能を使わないことになっているので貴方は楽勝だと余裕です。






しかし彼らはそんな事で躓くような人達ではない事を忘れています。












｢逃げるとは面白いこったァ。
これからの顔が楽しみだな。｣




｢鬼ごっこはもうお仕舞い。
さァやってよ。｣











たかが数十秒。

ニタリと悪く笑う中也君の手に捕まり、
両肩をにこりと笑う太宰君に掴まれます。








貴方の身体が音と共に悲鳴をあげるまで、

僅かな時間しかありませんね。








＿＿＿＿諦めましょう。

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