▼ ページ45
風邪、熱による悪夢だこれは。
数秒の思考の末に出た結論。
___寝る。
布団へ潜り込んだ貴方は現実逃避します。無理もありません。
目が覚めれば新たな双黒が部屋にいて、
次の瞬間には壁へ埋め込まれて居ますから。
携帯を手に取り、布団へ潜り込みます。
瞼を閉じました。
……近づく足音は誰なのでしょうか。
「A、まだ具合悪いかい?」
太宰君です。
寝たフリを突き通すと決めた貴方。
「……」
頬に触れた手。
其は冷えていて、するりと頬を撫でる感覚に喉から変な声が出そうになります。
…耐えました。
彼は額にも触れて、…少し経って離しました。
またすぐ近くで布の擦れる音が。中也くんでしょうか。
「熱は」
「………先日のような高熱じゃない。解熱剤は効いてる」
「はぁ〜……っ」
安堵の息をつく中也くん。立ち上がり、「んじゃあ彼奴ら殺るか」という切り替えの早さ。
禍犬くんと虎の子に超逃げてほしいと心の中で叫び伝える貴方。勿論届きませんが。
また、頬に触れた太宰くんの手。
耳許で
「…待ってるからねA。
早く、元気になってよ……」
子が親を求めるような、
甘えの残る、
掠れた声で優しく囁きました。
遠くで聞こえる衝撃音と騒音。
貴方の熱はまた上がりそうですね。
ですが、一刻でも早く治さなくては……
『…………禍犬くんと虎の子が原型を留めないサンドバッグになる』
..
「全治一か月の怪我。……それも二人。善い任務へ挑んできたじゃないかぁ敦ィ?」
「__…………」
「(……あ、芥川も気絶した……)…」
その後、新の双黒の回収は
Aが連絡した黒蜥蜴に任せられ、
怪我は諸々、
探偵社の女医によって完治したらしい。
(心の傷は完治せず)
397人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
聖良(プロフ) - 初コメ失礼します。この作品とても好きです。更新頑張ってください。ずっと応援しています。 (2023年1月15日 11時) (レス) @page47 id: 6b3156758f (このIDを非表示/違反報告)
白氷(プロフ) - 三斗(トリップ願望者)さん» ゆっくり更新ですが、気長に待ってくださると嬉しいです…!ショタは永遠です。これからも【双黒の育て方】をよろしくお願い致します! (2022年8月15日 21時) (レス) id: 390407dfce (このIDを非表示/違反報告)
白氷(プロフ) - まるさん» お久しぶりです。なかなか更新できる時間が少なく、更新を滞っていました……全部見直してくれるだなんて本当に嬉しいです。更新気長に待って下さい…! (2022年8月15日 21時) (レス) @page45 id: 390407dfce (このIDを非表示/違反報告)
三斗(トリップ願望者) - また更新してほしいです。推しのショタって神ですよね(´∀`*)ウフフ (2022年7月30日 1時) (レス) @page43 id: 50d700a5ed (このIDを非表示/違反報告)
まる - お久しぶりです!最近はなかなか更新の連絡がないので少し心配でした(-_-;) いま、全部見直してきた所なんですが、やっぱり神ですね。死ぬほど神です。更新永遠に待ってます (2022年7月4日 23時) (レス) @page43 id: 5775e80e82 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:白氷 | 作成日時:2021年10月23日 17時