【文スト】双黒の育て方。

飲酒の教え方 ページ32

｢さて、どうやって出るかなぁ｣




｢触れればこの夜叉消えんだろ。其からぶっ飛ばして出るか｣





｢見てよこの服装まぢ無理｣


｢人の噺聞けよ。見ている俺も吐きそうだわ｣


｢大丈夫僕も君を見たら吐くから｣







姐さんこと尾崎幹部に預けられた二人。


尾崎幹部や貴方、森らは双黒会議という此れから先の将来を左右する重大(らしい)な会議に出席していて二人はお留守番です。




紅葉に手を下されたお二人。


薄化粧やら和装までさせられて可愛い顔が死んでおります。








｢中也の姿だけ写真現像してAにみっせよ〜♪｣



｢ふざけんじゃねぇぞ手前……ッ｣





金色夜叉に縫い付けられている中也君は殺意の塊です。恐ろしや。








｢まぁそれはさておき。僕も此では流石に堪えかねないものがある｣




すっ、と真顔になった太宰君。

心無し深呼吸をしているようにも。







｢おい。待て。んだよ其の蠢く手は｣



｢中也、少ぉし我慢しようね？｣












｢はッ？っ、


おい近寄るんじゃねぇ、よ！！｣










.

.






”あの二人も静かにしとることじゃろう”




この後はスケジュールを先伸ばしにしておる。思う存分二人を着飾る事が出来るのう。





マフィアの仕事をしましょうか紅葉さん。


喜びと期待が隠せない彼女は部屋に戻って絶句します。








｢な、なんじゃ……この光景は…ッ！！｣








床に寝転ぶ中也君。


其の上に馬乗りとなる太宰君。






頬は紅く、口紅が塗られた艶やかな唇に微笑の影が残ります。









｢…＿＿ふふ、何だと思う？｣

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