2話 ページ4
「俺の個性、炎系なんだけど、なかなかお父さん、、、見てくれないんだ、、、」
燈矢は悲しそうに言った
私は逆に、ずっと監視されているような境遇だ、アドバイスが出来ない
なら
『私で良ければ、今日からでも訓練を見学しても良いですか？』
「、、、、良いの？」
『はい！私もここで練習したい事があるので！
一緒に頑張りましょ！』
「、、、うん！」
燈矢の表情は明るくなり、私は安心した
時刻は腕時計を見ると午後5時、帰る時間だ
『そろそろ帰りましょ、燈矢さん』
私は家の方向を向いて、振り返って燈矢の方を見た
「、、、同い年くらいでしょ、、、？タメ口でいいし、さん付けもいらない」
『じゃあ、よろしくね、燈矢くん』
「、、、うん！」
そう言って、私たちは家へと帰った
ーーーー
家に帰ると、そのことについて話した
優しい目の事や、努力家な所も全て話した
「そうか、炎の個性の子と仲良くなったんだね、仲良くなることはいいことだよ」
そう言って父様は私の頭を撫でた
布団の中に入っても、今日燈矢と出会えた事に喜んだ
きっと将来はかっこいいヒーローになるんだなぁ、なんて思いながら、眠りについた
ーーー
それから私は毎日のように彼と会った
初めは無口だったが、だんだん心を開いてくれて、色々な話をした
彼は自分の父親に不満を持っていたようだ、何度個性訓練に誘っても、見てくれなくて、弟の方に付きっきりらしい
「でも、、、俺はお父さんを超えたいんだ、、、」
『、、、なれるよ、こんなに頑張ってるんだもん、大丈夫』
「、、、ありがとう」
彼は照れ臭そうにはにかんで笑った
「訓練再開だ！よーし！」
燈矢は座っていた岩から立ち上がって、腕を捲った
そして、温度の高い、赤白い炎が巻き上がった
暖かい空気が体を包み込んだ
『綺麗、、、』
私は無意識のうちに言葉を発してしまっていた
「そう？」
嬉しそうに笑う彼に、私もつられて笑顔になった
その炎を見ていると、心があたたまって、どこか安心した
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冷夏(プロフ) - ただのらーめんさん» コメントありがとうございます！褒めて伸びるタイプなのでとても嬉しいです♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡ (6月2日 22時) (
レス) id: 0d9cd0d586 (このIDを非表示/違反報告)
ただのらーめん - ほわぁ､､素敵です!ほんとに素敵､､ありがとうございます! (2023年3月25日 22時) (レス) @page45 id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
冷夏(プロフ) - 笹さん» コメントありがとうございます！お褒めの言葉嬉しいです！フォローありがとうございます！ (2023年2月2日 11時) (レス) id: 0d9cd0d586 (このIDを非表示/違反報告)
笹(プロフ) - 素晴らしいお話を読ませて頂きありがとうございます…！！今から他の作品も読ませて頂きます…！！フォロー失礼します！＜(_ _)＞ (2023年1月15日 23時) (レス) @page46 id: 67a56dbc5b (このIDを非表示/違反報告)
冷夏(プロフ) - コム＠やる気帰ってこいさん» コメントありがとうございます！夢主がどうなったのかはご自由にご想像してくださいね！！！ (2022年11月17日 20時) (レス) id: 0d9cd0d586 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷夏 | 作成日時：2022年10月4日 17時
