20話 ページ22
目が覚めると、路地裏だった
そういう個性だったのだろう、、、運が悪すぎる
面布はまだかけられたままで、室外機の上には男性が2人座っていた
「お、起きた起きた、気分はどう?」
「騒ぐなよ」
手首と足首には縄が巻かれており、容易には抜け出させそうになかった
『、、、何する気、、、ですか』
とりあえず目的を聞かないと、、、少しでも、時間稼ぎをしないと、助けは望めない、、、!
「決まってるだろ?君を人質に身代金を頂こうってことよ、いい着物も着てるし、そこそこいい家なんだろ?」
そう言うと、男は私の電話をいじった、多分、指紋認証だから眠らされている間に読み込まれたのだろう
「さーて、誰に電話してもらおっかな、、、やっぱり父親だよな」
携帯の中の電話帳を吟味して、スクロールをしていく
もうダメだ、絶対父さんを巻き込んでしまうな、、、
そう思った瞬間
・
・
「わ!迷子の子発見しました!」
赤い羽根が、男を容赦なく気絶させた
それと同時に、大きな影が入り、大きな羽とは対象的な、小柄の男性が地へ降りた
歳は同じか一個下だろうか、、、ヒーローというのは、一瞬でわかった
「確認ですか、、、貴方が瀬古杜Aさん?」
目の前に現れたのは、赤い羽根を広げて、金色が印象的な髪、そして飄々とした表情の男性だった
『あ、、、はい、、、』
なんとか質問に答えることが出来た
その男性は手を差し出し、私が手を添えると、立ち上がるのを助けてくれた
「いやぁ、誘拐の目撃情報があって良かったです、すんません、、、事情聴取とのことなんで、1回1緒に来てくれませんか?」
そう言いながらそのヒーローは手早く男を拘束した
すると、すぐにパトカーが1台やってきた
「それじゃ、俺たちは空から行きましょうか」
『、、、え?』
そのヒーローは、名前を名乗らずに、私を後ろから手を回して、空へ飛んだ
『!?』
「あんまり暴れないでくださいね〜」
そう言いながら、飄々とした態度で夜間飛行を始めた
そのヒーローは、心做しか楽しそうに見えた
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冷夏(プロフ) - ただのらーめんさん» コメントありがとうございます!褒めて伸びるタイプなのでとても嬉しいです♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡ (6月2日 22時) (レス) id: 0d9cd0d586 (このIDを非表示/違反報告)
ただのらーめん - ほわぁ、、素敵です!ほんとに素敵、、ありがとうございます! (2023年3月25日 22時) (レス) @page45 id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
冷夏(プロフ) - 笹さん» コメントありがとうございます!お褒めの言葉嬉しいです!フォローありがとうございます! (2023年2月2日 11時) (レス) id: 0d9cd0d586 (このIDを非表示/違反報告)
笹(プロフ) - 素晴らしいお話を読ませて頂きありがとうございます…!!今から他の作品も読ませて頂きます…!!フォロー失礼します!<(_ _)> (2023年1月15日 23時) (レス) @page46 id: 67a56dbc5b (このIDを非表示/違反報告)
冷夏(プロフ) - コム@やる気帰ってこいさん» コメントありがとうございます!夢主がどうなったのかはご自由にご想像してくださいね!!! (2022年11月17日 20時) (レス) id: 0d9cd0d586 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冷夏 | 作成日時:2022年10月4日 17時