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『あ、レストラン！そろそろ行こうか？』
いつもの調子に戻った紫耀くんが、時計を眺めて言う。
『うん！』
『俺たちの事、早く言いたいね！』
そんな話をしながら、あっという間にお店に着いた。
『こんばんは〜！今日はいきなりすみません』
２人でお礼を言うと、オーナーさんご夫妻が満面の笑顔で出迎えてくれた。
『いらっしゃい！また２人で来てくれるって信じてたよ。まぁ、座って』
綺麗なお花が飾られたテーブルに通されて、何だか照れる。
『はい、じゃあ、話を聞かせてもらおうかね〜？』
『ちょっと！刑事さんじゃないんですから！』
紫耀くんが大笑いしながらつっこんだあと、
『えっと、Aさんと、お付き合いすることになりました！ありがとうございます！』
と、堂々と宣言してくれて。
ご夫妻も両手を叩いて喜んでくれた。
今日の料理も本当に美味しくて、食欲と会話が止まらない。
『あ！今日のデザートは何ですか？』
紫耀くんが尋ねる。
『今日はね〜、ティラミスとシャーベットだよ』
『わぁ、美味しそうですね！』
思わずニコニコ笑う私を見て、
『Aはデザート大好きやもんなぁ。いっぱい食べな？』
彼氏感強いなぁ。
いや、彼氏なんだけど。
また紫耀くんの分のデザートも食べて、お店を後にした。
もうすぐでお別れの時間。
寂しいな。
今度はいつ逢えるんだろう？
『Aが来てくれたおかげで、最高の誕生日だった！ほんとにありがとね』
その言葉が嬉しい。
『私も、本当に楽しかった！ありがとう、紫耀くん』
とりとめのない話をしながら、車は私が駐車している駅に着いた。
『俺さ〜、しばらくオフ多いんだよね。ほら？去年から結構仕事頑張ったからさ。少しゆっくりしていいよって、マネージャーさんが休み沢山くれてさ。』
『えっ？そうなの？』
思いがけない言葉に驚いた。
でも良かった。ハードスケジュールが本当に心配だったから。
地元にも帰って、ゆっくり過ごして欲しい。
『だからさ、また泊まりに来ない？』
『へっ？！』
紫耀くんがニヤリと笑う。
『だって、Aの家には泊まれないでしょ？
日帰りは大変だし〜、今度は土日も大丈夫だし！』
『う、うん』
『あ、今度はさ、一緒に寝よ？』
『・・え〜っ！？』
絶対何かするよ、この人！
『拒否権は？』
『ん〜、ないね』
やっぱり。
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恋柱(プロフ) - しおりさん» お読み頂きありがとうございました！適当に思い付いた名前でしたが、楽しんでいただけたら幸いです^_^ (2021年5月25日 15時) (
レス) id: fd5afe153c (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - おすすめで見付けてしまって一気読みしてしまいました、、、可奈ちゃん？が高校時代のクラスメイトと同じ漢字で驚きました。笑 主人公ちゃんと平野が幸せになって良かったです！ (2021年5月25日 1時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - tommy20381さん» こちらこそ、新年から舞い上がるような嬉しいコメントを頂き、本当にありがとうございます！皆様に愛して頂けて幸せな作品でした。 (2020年1月5日 17時) (レス) id: c5a5700a1a (このIDを非表示/違反報告)
tommy20381(プロフ) - 新年早々素敵な書き手さまに出会えて幸せいっぱいです。こんなにドキドキキュンキュンできる物語に出会えるなんて！世に出してくださってありがとうございます。幸せのおすそ分けありがとうございました！！ (2020年1月5日 16時) (レス) id: 0f16d2b4ee (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - 杏奈さん» そんな風に言って頂けて、本当に嬉しいです！ありがとうございます。書いていて本当に楽しい作品でした！ (2019年12月15日 19時) (レス) id: 4cde4d0176 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢
| 作成日時：2019年11月17日 0時
