続・推しのマネージャーになりました(松村北斗) (ページ2)

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決意2 ページ2

重い空気のまま、とりあえず今日は解散となり、私達は別々に帰宅した。

一人きりの部屋で、飾っているほっくんのうちわや雑誌をぼんやりと眺める。

私が下した決断は、事務所を退職して、SixTONESのマネージャーを辞めること、そして、ほっくんとも別れること。

本当は辞めたくない。別れたくない。
でも、これが一番良いんだと、必死に自分に言い聞かせる。

ほっくんからは何度も着信やLINEが来たけど、どうしても出れなかった。

あの優しい声を聞いてしまったら、私はまた彼に甘えてしまう。
弱い私は、大好きな人から離れるのが嫌になるから。

ー翌日

昨夜書いた退職願をバックに入れて、いつもより早く出社した。

既にデスクに座って仕事をしているチーフマネージャーに、昨日の謝罪と共に提出した。

『この度は、大変なご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。
こちら、宜しくお願い致します』

『退職願？確かに大変な事態ではあったけど、篠原さんは被害者なんだし、仕事だって本当に頑張ってる。
辞める必要なんてないんだよ？』

とりあえずこっちへ、と会議室に通され、改めて話し合いに。

『北斗がさ、あれからまた電話かけてきて、どうか辞めさせないでくれって。全部、自分の責任なんからって。
あんな必死な北斗、初めてだったよ。篠原さんがマネージャーになってから、すごく毎日楽しそうだし、仕事の評判も更に良くなった。
彼にとって篠原さんは、もうそれだけ必要な存在なんじゃないかな？』

それでも責任を感じるなら、と、チーフはいくつかの提案をした。