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第43話 日常 ページ46

出会いというのは唐突である。

男子生徒の名前は如月シンタロー。黒い炭酸飲料をこよなく愛している。

しかもなんと同じクラスだったらしい。私は全然知らなかったけど向こうは私を知っていた。

なんでも、『同じクラスにこんな金髪の不良がいたらいやでも覚えるわ』だそうだ。

不良じゃねぇし、そもそも金髪は地毛だっつーの。

押しが怖かったので普通にあげたら泣いて感謝された。普通に気持ち悪い。

そのままずるずると交流は続き…いつの間にか友達といえるような存在になった。

それだけじゃない。

アヤノちゃんというクラスのカーストトップにいそうな優しく可愛いこともなんとシンタロー経由で友達になれてしまった。

それから、二人がお世話になってるらしいおっとりとした遥先輩とつんつんしているが可愛らしい貴音先輩とも話すようになった。

ぼっちだった学校がそりゃあもう一気に楽しくなったものだ。

黒い炭酸飲料の素晴らしさはやばい。

「早く帰ろう!」

夕日の中で笑い合う私達は笑い合う。

死んでしまっていたと思っていた表情筋も復活しつつある。

幸せで楽しくて、嬉しくて。

けど、その中で1人、隣の奴だけ笑ってない。シンタローである。

楽しいとはおもってるんだけど。

こいつ、表情筋割と死んでるからな。

じっと見てる視線に気づいたのかシンタローはこっちをみる。

そしていつも通り憎まれ口を叩いてきた。

こいつの憎まれ口はもはやオプションだと諦めてるが(あと愛想の無さ)

やはりむかつくものはむかつくので

取り敢えず右足を蹴っといた。

するとシンタローはわかりやすく怒る。それを見て皆微笑ましそうに、あるいは呆れたように笑う

『いたっ…!?なにすんだよA!!』

怒鳴ってくるシンタローを無視して走る。知るかばーか、

楽しい記憶。

大切な人達だった。

幸せなはずだった。

でも、そんな日常はとある出来事から瞬く間にこわれてしまう。

私はなにか間違ってしまったのだろうか。いや、間違えたのではない。

わかろうとしなかったのだ。

いつもにこにこと笑うのに、ふとしたときに思い詰めたように表情を曇らせるあの子のことを

少しでもわかってあげられたなら、

こんなことにならなかったのかな。







…とある日、アヤノちゃんは学校の屋上から飛び降りた。

酷く暑い、くらくらするような夏の日だった。

第44話 きっかけ→←第42話 出会い



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雫月 - 久しぶりに見たら沢山話が…!ふぉーーーーー!w! (2019年7月5日 21時) (レス) id: f6327c97d3 (このIDを非表示/違反報告)
雫月 - コチラコソ!アリガトウゴザイマス!(嬉しい嬉しい嬉しい!) (2019年6月24日 16時) (レス) id: f6327c97d3 (このIDを非表示/違反報告)
トメィトゥ(プロフ) - 雫月さん» こんなんでよろしかったでしょうか…コメントありがとうございますm(_ _)m (2019年6月23日 19時) (レス) id: afec6e4094 (このIDを非表示/違反報告)
トメィトゥ(プロフ) - 雫月さん» 「え、俺!?なんで俺が…あ、えっといつもありがとな、これからもよろしく…ってなに笑ってんだお前ら!!」 (2019年6月23日 19時) (レス) id: afec6e4094 (このIDを非表示/違反報告)
雫月 - シンタローからの返信欲しいです!できたらです!できたらお願いします! (2019年6月23日 16時) (レス) id: f6327c97d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:トメィトゥ | 作成日時:2019年6月5日 17時

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