第13話 ジェットコースターって怖いよね ページ15
体力も概ね回復したのでうきうきしながら案内図を見るモモちゃんたちに歩み寄る。
初めは何乗るんだろう
「あ、Aさん。もう大丈夫ですか?」
へばっていた私の心配をしてくれるモモちゃんはやさしい。
「う、うん…ごめんね…もう大丈夫。初めはどこいく?」
私の問にマリーちゃんはキラキラした目のままあるものを指さした
「あ、あのね…、!初めはあれ!」
***
「なぁA」
「なに」
「なんでこんなことになったんだ」
私の隣には顔面蒼白のシンタローが座っている。
前に座るマリーちゃん達はあんなに楽しそうだというのに物凄い温度差だ。
シンタローからはもう無理帰りたいといった負の感情がもれ出ている。
「マリーちゃんが乗りたいって言ったらからじゃない?」
マリーちゃんが初めに乗りたいと言ったのはジェットコースターだった。
私が何故シンタローの隣かというとくじ引きでペアを決めたということから察せるだろう。
段々と上がっていく機体にシンタローが顔を引きつらせていくのがわかる。
ちらりと下を見るとベンチに座るカノと目があった。
にこりと手をふってくる。
カノは不参加だ。キド曰く絶叫系は駄目らしい。凄い意外だ。
本人は内緒にしてるらしいが、同じく絶叫系が苦手なシンタローは強制参加である。
哀れな奴め
そんなこんなでジェットコースターはついに天辺まで到達した。
シンタロー、始まる前から死にそうだけど大丈夫か。
「お前、怖くねーのかよ」
「え、私?どうだろ。多分平気じゃない?」
根拠のない自信をもつ。なんか平気な気がする。
それから、遂に
機体は真っ逆さまに急降下していった。
「ぎゃああああ!!!!!」
「わぁああ!!」
頬に当たる風が涼しい。
やばい、これ
楽しいかも!!
***
楽しかった…!
あと三回は乗れる、と思いながら安全レバーを持ち上げ立ち上がった。
「…ん?」
私はもう機体からでたがシンタローは顔を青くさせたまま一向に動かない。
もう降りてないのはシンタローだけだ。
「シンタロー?ちょっと、大丈夫?」
「…く」
「え?」
よく聞こえなくてもう一度聞こうと耳を済ます
「吐く…」
「えっ!!?」
このあと悲鳴をあげたのはゆうまでもない
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雫月 - 久しぶりに見たら沢山話が…!ふぉーーーーー!w! (2019年7月5日 21時) (レス) id: f6327c97d3 (このIDを非表示/違反報告)
雫月 - コチラコソ!アリガトウゴザイマス!(嬉しい嬉しい嬉しい!) (2019年6月24日 16時) (レス) id: f6327c97d3 (このIDを非表示/違反報告)
トメィトゥ(プロフ) - 雫月さん» こんなんでよろしかったでしょうか…コメントありがとうございますm(_ _)m (2019年6月23日 19時) (レス) id: afec6e4094 (このIDを非表示/違反報告)
トメィトゥ(プロフ) - 雫月さん» 「え、俺!?なんで俺が…あ、えっといつもありがとな、これからもよろしく…ってなに笑ってんだお前ら!!」 (2019年6月23日 19時) (レス) id: afec6e4094 (このIDを非表示/違反報告)
雫月 - シンタローからの返信欲しいです!できたらです!できたらお願いします! (2019年6月23日 16時) (レス) id: f6327c97d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トメィトゥ | 作成日時:2019年6月5日 17時