あの未来 〜タケミチの記憶〜 ページ40
過去から現代戻った俺は東卍の幹部だった
案内された高層マンションの最上階が俺の家
側近の千冬に幹部会に行くと言われ、困惑しながらも着いて行って…
あの事件が起きた…
千冬と2人、稀咲に呼ばれ、気がついたら椅子に縛られていた
隣には、ひどい怪我をした千冬
そして、俺たちを庇うように、目の前に立つ女の人
ゆるいウェーブがかかった黒髪
稀咲
「そこをどけ、場地A」
A
「その銃を下ろしなさい、稀咲鉄太
この2人を解放しなさい」
稀咲
「目障りだ…
本来ならこの場で消したいくらいに…
お前はただの記憶媒体であり続け、東卍に従順でいればいい…
マイキーに従え、場地A」
A
「私は、誰にも従わない
特に、一虎をそそのかし、圭介を死に追いやったお前には絶対に屈しない」
パァンッ、と一発の銃声が響いた
A
「…っ…」
Aちゃんが、撃たれた
千冬
「A！！」
弾丸は彼女の腕をかすめただけだが、血が流れ始めている
撃たれた箇所を反対の手で抑えるAちゃん
そして、千冬が異常なほど怒りをあらわにした
千冬
「稀咲ぃぃ！
Aは関係ねぇだろ！」
稀咲
「言え、ユダは誰だ
千冬か？タケミチか？場地Aか？」
なおも、銃口はAちゃんに向けられている
Aちゃんがユダ…？
現代の俺の記憶は曖昧で、わからないことが多すぎる
千冬
「…A、もうやめろ…
…そこをどけ…」
千冬が、ぼそっとそう言った
A
「…千冬…」
千冬
「…約束、しただろ…
…頼むぞ、……のこと…」
千冬、今、Aちゃんになんて言った？
小さくて聞こえなかったけど、何かを頼む、って…
すると再び銃声が響いた
また、Aちゃんが撃たれた
さっき撃たれたのと同じ方の腕を、また掠める程度に…
千冬
「稀咲！！
やめろ！Aには常に幹部が監視でついてる！
ユダなんて真似できねぇのわかってるだろ！！
ユダは俺だ！Aもタケミチも関係ねぇ！！」
千冬が、ユダ…
それを聞いた稀咲は、俺たちを庇うように立っていたAちゃんの腕を掴み、後ろに突き飛ばした
床に倒れ込むAちゃん
それを見て、また怒りをあらわにする千冬
千冬
「Aっ！」
…そぅか…
Aちゃんは、千冬にとって大事な人なんだ…
現代の俺は、今まで気付かなかったし、千冬も言わなかった
俺、千冬がそんな話もできねぇくらい、腐っちまってたのか…
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神奈月(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます。お話は佳境ですが、みなさんに楽しんでもらえるようにがんばります。 (2022年11月27日 7時) (
レス) id: d80d51a44f (このIDを非表示/違反報告)
あい - いつも更新を楽しみにしています。千冬と一虎、これからヒロインとどんな結末が待ってるのかとても楽しみです (2022年11月26日 16時) (レス) @page39 id: c280eab537 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神奈月 | 作成日時：2022年11月1日 13時
