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Aへの気持ちを整理したいと伝えた翌日
仕事が休みの日でよかった
何も、気力が湧かない
ただベッドでごろごろしているだけ
無気力って、こうゆうことなんだな…
何度も、昨日のAの表情が浮かんでくる
でも俺が、終わらせた
自分の本当の想いがわからなくなって、自信がなくなって…
千冬
「…少し、走るか…」
少しバイクで走れば、気が晴れるかもしれない
自分で下した決断のくせに、情けねぇな…
A、今ごろどうしてっかな…
いつも通りの生活、できてるだろうか…
簡単に出かける支度をして玄関に行くと、ペケが丸まっていた
千冬
「おまえ、最近ここにいること多いな…
気に入ってるならいいけどよ…」
ただバイクを走らせるだけのつもりだった
目的地なんてない
そのくせ、通る場所は見覚えのある場所ばかり
どこも、Aと行ったことのある場所だった
意識してたわけじゃねぇのに…
気が付くと、あの埠頭に来ていた
Aがいろんなことを話してくれた場所
工場夜景はあの日と同じなのに、今はAがいねぇ…
千冬
「なんで、出会っちまったんだろうな…
出会わなかったら、こんな思いしなくて済んだのにな…
出会わなかったら、こんなに不安も孤独を感じることなかったのに…」
マンション前に着き、何気なくAの部屋の方を見上げる
明かりがついている
帰ってきているみたいだ
昨日の今日で、会ったとしても俺は何を言うつもりだ…？
顔が見たかった、声が聞きたかった…
俺、そんなん言ったらバカだよな…
いや、理由はその時に考えればいい
そう思ったら、早かった
急いでバイクを駐輪場に停めて、Aの部屋に向かう
たいした距離じゃないのに、息が切れる
部屋のインターホンを押せば、いつもみたいにAが出てくるはず
昨日の今日で何しに来たの、とか言って、怒られっかな…
けど、期待は裏切られ、インターホンを押しても応答がない
別れたから、悪いとは思ったけど、Aに何かあったんじゃないかと心配になり、持っていた合鍵を使う
千冬
「…ん？開いてる…」
不用心だな、鍵が開けっぱなしだ
奥のリビングは電気がついてる
千冬
「なぁ、A、いるんだろ？」
そう声をかけても返事がない
いよいよ心配になって、上がるぞ、と言って俺はリビングに入る
千冬
「…なんで、一虎くんがいるんだよ…」
Aの姿はなく、いたのは一虎くん1人だった
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神奈月(プロフ) - 凍ったライムさん» ご指摘ありがとうございます。気付かずに申し訳ありませんでした。早急に対応いたしました。 (2022年9月25日 16時) (
レス) id: 4cb915c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
凍ったライム(プロフ) - コメント失礼します、オリフラついたままになっていませんか？ (2022年9月25日 15時) (レス) id: 946d60cede (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神奈月 | 作成日時：2022年9月24日 15時
