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たまには飲みに行こう
タケミっちに、そう言われ、急遽その日のうちに飲みにいくことになった
Aもせっかくなんだから、と快く送り出してくれた
待ち合わせはいつもの行きつけのBAR
武道
「千冬ー、カノジョいるんなら教えてくれればよかったのに
なんで今まで黙ってたんだよー」
千冬
「別に隠してたつもりねぇよ
ただ、言うタイミングがなかっただけで」
いつものカウンター席じゃなく、窓際の向かい合わせの席
武道
「…なぁ、千冬…
昼間はAちゃんとヒナがいたから言いにくかったんどけど…」
珍しく、タケミっちが言い淀んでる
武道
「お前、大丈夫なのか…？」
千冬
「大丈夫って、何が？」
武道
「場地くんのこと、もう引きずってねぇのか、ってこと」
千冬
「引きずるって、もう10年も前の話だろ
確かに場地さんを追い続けた先に、今の俺がいるけどよ」
武道
「ちげーよ、そうじゃねぇ」
千冬
「…んだよ、タケミっち…」
グラスに入ってる氷が溶けて、カランっと鳴った
武道
「Aちゃんが近くにいて、お前、辛くねぇの？」
バンッと思わずテーブルを殴ってしまった
千冬
「…何が言いてぇんだよ…」
急に、心臓が早く動き始める感覚に陥る
嫌な汗が、こめかみを伝う
武道
「お前、Aちゃんを通して場地くんを見てねぇ？」
千冬
「何言ってんだよ
んなわけねぇじゃん」
武道
「Aちゃんを通して、場地くんの面影を追ってんじゃねぇの？
Aちゃんは場地くんが大切にしてた人だから、自分がなんとかしなくちゃ、守らなきゃいけないって…ーー」
千冬
「違う！
そんなわけねぇだろ！
俺は俺の意思でAを守りたいって思ってる
そこに場地さんは関係ねぇ！
知ったようなこと言うな！」
なんだよ、タケミっち
俺は、俺の意思で…
場地さんの想いを汲まなきゃいけない…
…場地さんの想い…
Aを守りたい…
初めてAに会った時も、このBARで会った時も…
俺は、ちゃんとAを見てた
場地圭介は、関係ない
武道
「なぁ、千冬…
純粋に、Aちゃんを見てやれよ？
堕ちないように」
知ったこと言うな、か…
場地さんがAを大切にしてたなんて、本来はタケミっちが知ってるはずがねぇ
タケミっちは知ってるんだ
いろんな未来を見て…
俺が知らない、Aの何かを
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神奈月(プロフ) - 凍ったライムさん» ご指摘ありがとうございます。気付かずに申し訳ありませんでした。早急に対応いたしました。 (2022年9月25日 16時) (
レス) id: 4cb915c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
凍ったライム(プロフ) - コメント失礼します、オリフラついたままになっていませんか？ (2022年9月25日 15時) (レス) id: 946d60cede (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神奈月 | 作成日時：2022年9月24日 15時
