蜜月 ページ29
Aと出会い、恋人という関係になってからあっという間に半年が経った
仕事が忙しくても、できるだけ会える時間を確保できるように、お互いの部屋を行き来する生活に変わっていた
このまま一緒に住み始めてもいいかも、と思うこともある
それぞれの部屋に、生活用品があって、徒歩2.3分で行き来できる距離で、ほぼどちらかの部屋にいるって、なんか経済的じゃねぇよな…
どっかのタイミングで、一緒に住むか、って言ってみようか…
なんて、朝からぼんやり考えてる中、Aはキッチンでバタバタと支度をしている
A
「千冬ー
私、もう仕事行くから、ちゃんと朝ごはん食べていってよ！
あと、お弁当用意したから、忘れずに持っていってね」
そう言って、俺の目の前にランチバックが２つ、どんっ、と置かれた
また、今日も２つ…
千冬
「いつも言ってるけど、一虎くんの分まで用意しなくてもよくね？」
俺が不貞腐れたように言うと、出勤の準備をしながらAはあわただしく反論する
A
「２つ作るのも３つ作るのも手間は同じだからいいじゃない
一緒に働いてるんだし、持っていってあげて
じゃないとトラくん、ほんとに不健康な食生活してそうだし」
この半年で、一虎くんともかなり和解できてきたらしい
こうして毎日、自分の弁当を作るついでに、俺たちの分も用意してくれるけど…
一虎くんの分までは、よくね…？
そう、心の中でまた思った
はぁ…
弁当渡した時の一虎くんのニヤけた顔が目に浮かぶ
A
「じゃぁ、私仕事行くよ！
今日は早く帰れそうだから、夕飯支度して待ってるから、寄り道しないでね
行ってきます」
千冬
「おぅ、わかった
気を付けて行けよー」
A
「ペケちゃん、いい子でお留守番しててね」
愛猫の頭を撫で、Aの朝は、毎日こうしてあわただしく出かけていく
早く仕事が終わりそうな時は、夕飯を支度して待っていてくれる
それまで、外食で済ませていた俺の食生活もかなり変わった
昼はAの弁当、夜は手料理
今日は閉店時間になったらなんとしてでもすぐに帰らなくては…
…一緒に住む、というか、真面目に結婚まで考えてもいいのもな…
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神奈月(プロフ) - 凍ったライムさん» ご指摘ありがとうございます。気付かずに申し訳ありませんでした。早急に対応いたしました。 (2022年9月25日 16時) (
レス) id: 4cb915c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
凍ったライム(プロフ) - コメント失礼します、オリフラついたままになっていませんか？ (2022年9月25日 15時) (レス) id: 946d60cede (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神奈月 | 作成日時：2022年9月24日 15時
