幸せを願い、見守る決意 ページ25
場地家之墓
一虎
「久しぶりだな、場地…
最近、いろいろあって、なかなか来れなかった…」
花を供えて、線香をあげ、手を合わせる
答えてはくれないけど、きっと、聞こえてるだろ？
一虎
「…千冬とA、どうゆうわけか、出会っちまったよ
昔、お前が言ってたけど、Aに会わせたくねぇ奴って千冬のことだったんだろ？」
それはまだガキの頃に遡る
血のハロウィンの少し前のことだ
場地と再会し、俺はずっと気になっていたAの様子を聞いた
場地いわく、全然変わってねぇよ、と
中学生にもなれば、彼氏くらいできてるかもしれない
もしそれが俺が知ってる奴だったら…
そう思うと、年少にいた期間を悔やまれる
が、Aに彼氏はいないと場地は言った
きっと、Aに近づこうとする奴らを、場地はAにバレないように排除していたんだろう
てっきり、マイキーや三ツ谷あたりと付き合ってるかと思っていた
俺、Aが好きだ
場地に言うと、知ってる、と一蹴された
とにかく、場地を倒さないと…、じゃくて、お墨付きを得たいと思っていた
それに、ちょうど抗争が始まろうとしている時だった
Aをなんとしても芭流覇羅側につけたかった
自分の側におきたかった
が、場地はA巻き込むのは許さないと言った
芭流覇羅の誰も、Aには近付けさせない
そして、古巣の東卍メンバーにも近付けさせない
自分は不良やってるくせに、不良なんかにAを任せられねぇ、と…
俺はあいつが生まれた時からずっと兄妹みたいに育ってきた
俺は俺の命よりあいつが大事だ
兄貴として、俺はあいつのために命かけられるくらい本気で大事にする奴じゃなきゃ、ぜってーに認めねぇ
だから、俺以上にあいつを大事にできる奴なんていねぇって思ってる
…でもな、最近、1人だけいんだよ…
俺の周りを犬みたいにくっついてあるく奴がよ…
そいつ、自分が大事だと思った奴のことはマジで大事にすんだ
それこそ、てめぇの命張るくらいに…
だから、怖ぇんだ
そいつとAが出会っちまったら…
俺は兄貴としてAの近くにいるけどよ、それがお役御免になるわけだ…
…まぁ、俺がどんなに出会わねぇようにしても、いずれは…
多分、出会っちまう気がすんだよ…
そんときは、まぁ…
もし、本当に、付き合うとかなら、認めてやってもいいけどよ…
そいつなら、任せられる…
場地、真剣な目をして、俺にそう言ってたな…
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神奈月(プロフ) - 凍ったライムさん» ご指摘ありがとうございます。気付かずに申し訳ありませんでした。早急に対応いたしました。 (2022年9月25日 16時) (
レス) id: 4cb915c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
凍ったライム(プロフ) - コメント失礼します、オリフラついたままになっていませんか？ (2022年9月25日 15時) (レス) id: 946d60cede (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神奈月 | 作成日時：2022年9月24日 15時
