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時間が経つのはあっという間だ
今日は朝からAに付き合い、すでに夕方
Aは武蔵神社に行きたいと言った
懐かしい
東卍が解散して、ほとんど行くことは無くなった場所だ
武蔵神社は、あの頃と変わってなかった
いつもマイキーくんが立っていた場所、隊長たちが立っていた場所、こんなに何年も経ってるのに、よく覚えている
Aは、石段を上がって、マイキーくんがいつも立っていた場所に立つ
すると突然、ザーッと風が吹いてA髪がなびいた
一瞬、なぜか、あの頃のマイキーくんが、本当にそこに立っているように見えた
A
「…総長には、こーゆー風に見えてたんだね…」
あたりを見回すと、今度は石段を降りて、先程立っていた場所を見つめた
A
「で、あの人はこの辺から、マイキーくんを見てたのかな…」
千冬
「…え…？」
A
「圭介くんは、ここからマイキーくんを見てたんだよね
で、後ろを向くと、壱番隊がいたんだよね…」
千冬
「…あぁ、そうだよ
…A、マイキーくんのこと知ってんのか？」
A
「東卍がまだ６人しかいないときだけどね
何回か、圭介くんが連れてきてくれたことあったの
でも、2.3回来たら、その後は全然連れてくれなくなっちゃったけど…
だから、ここも来たことあるの
さ、次行こう」
千冬
「ぇ、もう行くのか？」
A
「うん、暗くなる前に、行きたいから」
そう言ってAに案内され、ゴキで向かった先
見覚えのある街並み
Aが停めて、と言った場所は、高層マンションの前だった
ようやく、今日1日、Aが何をしたかったのか、わかった気がした
ここは以前、廃車場があった場所
場地さんが亡くなった場所だ
A
「…ここも、あの頃とは変わっちゃってる…」
悲しそうなA
抱えているもののデカさと、闇の深さが垣間見える
どこかで一歩踏み外せば、完全に闇に落ちてしまいそうな危うさだ
目の前の高層マンションを眺めながら、あの日、血のハロウィンでの出来事を思い出した
10年以上経ち、俺自身も当時の記憶が薄れてきているのは確かだ
繋いでいるAの手は、すこしだけ震えていた
Aはまだ、あの頃に囚われているんだ
お前の抱えてるもの、少しでも分かち合いたい
高層マンションを眺めながら、そう思った
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神奈月(プロフ) - 凍ったライムさん» ご指摘ありがとうございます。気付かずに申し訳ありませんでした。早急に対応いたしました。 (2022年9月25日 16時) (
レス) id: 4cb915c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
凍ったライム(プロフ) - コメント失礼します、オリフラついたままになっていませんか？ (2022年9月25日 15時) (レス) id: 946d60cede (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神奈月 | 作成日時：2022年9月24日 15時
