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Root Side

「めんどくさ…。」


本音を一つこぼして現状を諦める。
誘いというものは、どうも途中から面倒に感じてしまう。
さらに、それが気の乗らない“合コン“となれば。

久々の友人から誘いが来たのは2週間前。
リレー放送が終わった頃に気づいたせいで、頭が回っておらず、ただ久々に会えるならばと返事したことを後悔し始めたのは1週間前。
それでもドタキャンなんてのはできない性分。
先ほどの一言を悟られないように集合場所に見つけた友人の肩を叩く。


「おっ、ひっさしぶり〜。」

「久しぶり。」

「相変わらずそうだな。」

「まぁね。」


特別気合の入ったような友人を見て、そろそろ自分達もそんな歳になってきたのか、と感じる。
とはいえこの仕事をしていたら、そこまで恋人や結婚を急ぐ必要もないように感じていた。
いつも関わるメンバーが自分より年上だというのもあるのかもしれない。


「あと俺の同期とその友達が一人来るんだけど…。」

「そうなんだ。」

「…お前興味なさそうだな。」

「まぁ…正直そんなないかな。」

「だと思っておまえを呼んだんだよ。」

「そうだと思ったから来たよ。」


きっと僕を呼んだのは、どの女の子にも興味を示さないながらもその場の空気を壊さない、とでも捉えられているからだろう。
その通りだと思う。


「でもお前、今日はまじで当たりだぞ。超絶可愛いから。」

「そ。」


苦手意識のあった女の子に対してもさほど嫌悪感がなくなったのはこの仕事をしているおかげだろう。
変な期待もなければ緊張もない。
自分のことを好いてくれているリスナーさん以上に可愛いと感じることなんてないだろう、と適当な返事を返していれば、友人の同期とやらと、そのお友達も合流。
連れて行かれたのはいかにも、な感じのローテーブルにソファな半個室のお店。
よく見つけたなこんな店、というより、やり慣れてるな、と思ったのが正直な感想だった。

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設定タグ:stxxx , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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唯凛(プロフ) - 蝉-セミ-さん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけるように頑張ります!また見にきてくださるととっても嬉しいです(^^) (2021年12月5日 19時) (レス) id: 365f6982f1 (このIDを非表示/違反報告)
唯凛(プロフ) - みなさん» ありがとうございます〜!!ついに(?)新作出せました〜!宣言してからだいぶ経ちましたね…(汗) 相変わらずのんびり幸せの詰まったお話にしたいな〜と思いつつ、起承転結つけられるよう頑張ります! (2021年12月5日 19時) (レス) id: 365f6982f1 (このIDを非表示/違反報告)
蝉-セミ-(プロフ) - 好きです。(唐突)面白い上に文章が素晴らしくて尊敬します(´;ω;`)次の更新がとても楽しみです。失礼します。 (2021年12月4日 23時) (レス) @page13 id: 19d8717651 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - 新作おめでとうございます!そしてありがとうございます!笑 これからどんな展開になるのか…楽しみです!! (2021年12月4日 18時) (レス) @page13 id: 73aaf1c921 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:唯凛 | 作成日時:2021年12月4日 16時

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