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しおん「にしても本当に器用だね。」
佐「このくらいは朝飯前よ。ね、ちょっと自慢して良い?」
そう言いながら、佐藤さんが作ったアクセサリーを見せてくれる。
キラキラして、細かくて、繊細でかわいいものばかりだった。
佐「ネットで売ったりもしてるんだ。」
れいら「すごいね!可愛い〜。」
佐「この辺はまだ売れてないやつだから、欲しいのあったらあげるよ?」
しおん「え!?マジ!?」
れいら「マジ!?じゃないわ遠慮しなさい!」
漫才のような2人のやりとりに思わず吹き出す。
けれど、本当に買ってでも欲しくなるような物ばかりだ。
佐「はははっ。いいのいいの、あげる。友達記念、的な?」
どれにしようかなー、と悩み出したしおんさんに、呆れたようにため息をついているれいらちゃん。
その光景が微笑ましくてつい笑ってしまった。
佐「Aちゃんも。なんか欲しいのある?」
しおんさんがこれー!と手にしたブレスレットは、オレンジのストーンがあって、らしくて笑ってしまった。
色違いで水色や白、緑なんかもあって、本当に売り物みたいだ。
水色のブレスレットも手にしたしおんさんは、それをれいらちゃんに押し付けている。
良いな、おそろい。
そう思いながらも、そこにピンクはなかった。
『直してもらえただけで嬉しい!』
佐「あんまり良いのない?」
少し寂しそうな顔をさせてしまい、間違えたと首を横に振る。
貰わないのも失礼だったか。
『違うの!こんなに素敵なもの、きっと欲しい人がまだ見つけれていないだけで絶対いるから!』
そう文字をみせたら、そっかぁ、と唸っていた。
佐「あっ、じゃあさ、Aちゃんはどんなものが欲しい?」
まさかの質問に目を見開く。
佐「Aちゃんのために作る!将来私ね、オーダーメイドのアクセサリー作る仕事に就きたいんだ!だからその練習!」
しおん「えぇー!?すごっ!なにそれ!そうなの!?」
佐「うん。初めて言った。」
少し照れくさそうに笑う佐藤さん。
将来したいことがあるって素敵だなぁ。
なんだか少しだけ羨ましかった。
佐「だから、さ!ね?なにが良い?指輪?ネックレス?最近はブレスレットとかハマってんだよね〜。」
期待するように私を見る。
要望、なんでも言って、というように。
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唯凛(プロフ) - まきさん» コメントありがとうございます!只今異議申し立て中です…。まだ成長の段階ですが、どこかで進化と言える頑張りを夢主ちゃんが出来たらなぁ、と思ってます!見守ってくださると嬉しいです。リクエストありがとうございます!プリクラ!?今どきのプリ勉強してきます🥰 (2023年2月6日 10時) (レス) id: f00eb422ad (このIDを非表示/違反報告)
まき - 更新お疲れ様です!Twitter凍結大丈夫ですか…?早く溶けるといいですね🥲 夢主の頑張ってる姿を親のような目で見てしまいます…(笑) リクですか…めんばーやお友達とかとプリ撮りに行った…みたいなの見てみたいです…! (2023年2月4日 23時) (レス) @page37 id: e61b279a74 (このIDを非表示/違反報告)
唯凛(プロフ) - milkさん» コメントありがとうございます!そんなこと言っていただけるなんて光栄です(՞ ܸ. .ܸ՞)︎♡ 楽しんで頂けるストーリーが作れるよう、また少しでも癒しになれたら幸いです! (2023年1月11日 16時) (レス) id: f00eb422ad (このIDを非表示/違反報告)
唯凛(プロフ) - れんさん» コメントありがとうございます!!長いのに一気読みありがとうございます。めっちゃくちゃ嬉しいです!!無駄に長くなっていますが、飽きられないよう更新頑張っていきます(^ ^) (2023年1月11日 16時) (レス) id: f00eb422ad (このIDを非表示/違反報告)
milk - とても大好きで読み終わった今でも一気読みしてます...!帰ってきたら毎日読んでます☆! (2023年1月6日 16時) (レス) @page31 id: aba723ccaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唯凛 | 作成日時:2022年5月8日 16時