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向かう間もずっとさとみくんに引っ付いていたけども、一向にモヤモヤした気持ちは収まらなかった。
ころちゃんの家について、みんなでリビングに向かおうとしたとき、ころちゃんに腕を引かれた。


こ「さとみくん、ちょっと話聞いてあげて。」

さ「え?」


突然の行動にさとみくんも驚いている。
私もびっくりだ。


こ「…僕じゃないんでしょ?」


そう私の目をまっすぐ見つめられる。
私にもわからない気持ち、流石のころちゃんもわかっていないようだが、多分、私より確信めいた何かにころちゃんは気付いていたんだと思う。


こ「さとみくんじゃないと多分ダメなんだと思う。僕じゃ理解してあげられない。ごめんね。」


そう言ってさとみくんごと部屋に押し込められる。
パソコンとかが置いてあるお部屋に2人きり。
ころちゃんのお家でもあまり入ることのないお部屋。
扉も閉められて、みんなはころちゃんに促されてリビングへ向かっていった。
話せ、ということか。


さ「…話せる?」


そうは言われても緊張する。
それに、言葉にできれば私だって気持ちの整理がついたはず。
自分でもわからないんだ。
止まったはずの涙がまた溢れそうになる。


さ「あーあー…ごめん、泣かないで?」


優しく抱きしめてくれる。


さ「Aちゃん、説明しなくていいから、何があったのか教えて?いつから、そんな気持ちになっちゃった?」


ころちゃんのように、ゆっくり、一つずつ順を追ってくれるききかた。
Aのことをわかってくれるさとみくん。
それが少し気持ちを楽にしてくれた。


「ライブね、楽しかったの。みんなカッコよくて…。でも、なんか少し寂しくて。みんなが遠くに感じちゃって。」

さ「うん。」

「それでね、ちょっとモヤモヤしてた。でも、ライブ終わる頃にはすっごく幸せで、楽しい気持ちだったの。」

さ「そっか。」

「だけど、れいらちゃんたちとカフェに行った時、さとみくんのファンの子から、さとみくんのいいところ、好きなところ、たくさんきいたの。」

さ「うん、うん。」


声が震えてくる。
抱きしめてくれていた腕が少し緩んだ。
自分から少しさとみくんから離れる。
でも何処かは触れていたくて、手をぎゅっと握った。
さとみくんは、私を見つめてくれた。

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作品ジャンル:恋愛
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かろん - これみてたときに、発狂したくなったけど、下の階にお客さんがいた件wwニヤニヤしてました (2021年5月8日 14時) (レス) id: 3cb105e1fa (このIDを非表示/違反報告)
かーな - さとみくんのキスしたがりのところ可愛い (2021年4月1日 14時) (レス) id: d96fccd218 (このIDを非表示/違反報告)
唯凛(プロフ) - もなぁさん» コメントありがとうございます!恋を自覚してからグダグダ宙ぶらりんという(笑)付き合ってるレベルにイチャイチャはしてるんですけどね…。頑張って付き合えるよう動かしていきます!!w (2021年3月9日 15時) (レス) id: 282d732e79 (このIDを非表示/違反報告)
もなぁ - 把握です!ww早く付き合って欲しいなぁ〜これからも頑張ってくださいっ! (2021年3月8日 21時) (レス) id: 935d4bc1e3 (このIDを非表示/違反報告)
唯凛(プロフ) - 缶づめろでぃーさん» コメントありがとうございます!距離感バグが著しいBD編です(笑)楽しんでいただけてるようでとってもうれしいです!書いてて私も楽しいので!!w (2021年3月8日 11時) (レス) id: 3e3b4d1012 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:唯凛 | 作成日時:2021年2月9日 23時

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