話したい7【桃】

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A side

スーパーに寄って、材料をカゴに入れていく。
カゴはさとみくんが持ってくれている。
二人で並びながら買い物なんて、同棲中のカップルとかに見えるのかな、なんて夢みたいなことを考えてしまう。


さ「Aちゃん！お酒のもうよ！！」


子供みたいに嬉しそうにお酒のコーナーに向かうさとみくん。
ころちゃんもお酒好きだけど、さとみくんもだいぶ好きらしい。
クリスマス以降、たまに呑んでいるので、私もだいぶお酒には慣れてきた。
うん、って頷くと、嬉しそうにカゴにお酒を入れていく。
お酒のんで変なこと口走らないようにだけ気をつけよう。

二人分なのに割と大荷物になってしまった袋を持って、さとみくんの家へ向かう。


さ「やべぇ。俺超浮かれてる。」


子供みたいに笑うさとみくんに、ドキッとする。


「私も楽しい。」


外に出て、人気が少なければ、多少声が出る。
素直に伝えれば、今度は大人っぽく優しく笑うさとみくん。
さっきから胸がドキドキしすぎておかしくなりそう。
でも、不思議と嫌な感じではない。


「おじゃましまーす。」


さとみくんの家にあがって、買ってきたものを冷蔵庫にしまう。


「さとみくーん！冷蔵庫飲み物しかないじゃん！いつも何食べてるの！？」


男の人の一人暮らしってこんなものなのかな。
ころちゃんも最初に来た時は何にもなかったなぁ。


さ「え？うー○ー。」

「野菜、ちゃんと食べてよ？栄養きちんと考えてね？」

さ「うーん。ころんがずるい。」

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