話したい7【桃】

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A side

今日のころちゃんはすごく私のことを心配してた。
別に普段と変わりはないつもりだ。
でも、ここ最近、学校に行きたくない、って日が続いてた。
怖いことがあるわけでも、新しいことがあるわけでもないのに。
ころちゃんは私のことを疲れてる、と言った。
自覚はない。
なんなら、前よりも毎日が楽しいくらい。
さとみくんやメンバーのみんな、れいらちゃんと出会って、楽しいことが増えた。


れいら「Aちゃん？」


でもなんでだろう。
時折苦しくなる。
息がとてもし辛くなる。


れいら「あんまり体調良くない？」


首を横に振る。
熱があるわけでも、風邪っぽい訳でもない。
私が弱いだけ。
笑って見せたけど、れいらちゃんの表情は暗いままだった。

そうだ。
謝らなきゃ。
そのために今日来たんだから。


『ライブ連れてってくれてありがとう。途中で迷惑かけちゃってごめんね。楽しい気持ちに水さしちゃった…』

れいら「気にしなくていいのに。ライブ、楽しかった？辛かった？」


首を横に振って、文字を打ち込む。


『楽しかった。ころちゃんたち、かっこよかった。すごく楽しかったよ。』


でも…。
その先は打ち込まなかった。
れいらちゃんの顔を見たら、険しい表情をしてた。


れいら「…今日講義さぼろっか。」


…え？

そう言ってれいらちゃんは私の手を引いた。

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