第二十五話 夕餉 ページ27
gr「ふむ。A、頭の怪我は大丈夫そうなのか？」
総統閣下が小首を傾げて訊いてくる。一国のトップにこんなこと言ったら怒られそうだけど、総統閣下って仕草ちょっと可愛いよな。
『軍医さんに、経過見るからまたおいでと言われました』
gr「そうか。大事ないと良いが、頭の打撲は思わぬ死因になったりするからな。暫くは気をつけてくれ」
うへぇ、こんな少年(仮)の怪我の心配までしてくれるんか…総統閣下優しすぎでは？そんなことを思いながら返事をして頷いた。
gr「では食事にしようか」
総統閣下がテーブルに置いてある小さなベルを2回鳴らすと、大きなワゴンにいっぱいの食べ物を乗せた人が来て、テーブルにそれらを並べていった。はわぁあ、美味そう…
gr「さあ、いただきますをしよう」
各々祈りの言葉？を捧げて手を合わせる。私は現代日本において特に何かしらの宗派に身を置いていた訳ではないから、いただきますだけ元気に言っておいた。
zm「俺のオススメはこれとこれや！沢山食えよ！！」
どれから手をつけようか迷っていると、横に座っていたゾムさんが取り皿におかずを載せてくれた。
『ありがとうございます』
お礼を言ってフォークを取り、ソースのかかった肉に齧り付く。
『うっまぁ…』
やっぱ飯が美味いっていいな！家じゃ絶対食えなかった味だわ。食べながら、ふと気になった事をゾムさんに囁く。
『幹部の方たちも他の士官の方々と同じ食堂でお食べになるんですね』
何かこう…軍人さんだろうなって人たちからの視線がすごく痛いんだよね。そらそーだ、見慣れない服のガキが畏れ多くも幹部と食卓を囲んでるんだから。
zm「ん？ああ、上官から下官までアットホームに仲良く、みたいなのがうちのモットーやから」
ゾムさんの回答にふぅんと頷く。なら食卓が長テーブルじゃなく円卓なのもそういう理由かな。
syp「A、サラダ食います？」
アッサリしたもの欲しい、と思った時、2つ隣のショッピさんが野菜の皿を差し出してくれた。
『はい』
よく見てくれているな、と嬉しくなる。そのままガツガツ食べていると、はたと隣のコネシマ先輩が肩を揺らしているのに気づく。
『…？コネシマ先輩どうしたんですか』
そちらを見て尋ねると、コネシマ先輩はくしゃっと私の髪を撫でながら
kn「いや、一心不乱に食っとるなと思って」
と言った。
gr「好きなだけ食べろ」
総統閣下に勢いよく頷くと、幹部の人たちが愉快そうに笑った…こんな夕食は最高だ。
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RURU - あああああ好きです(好きすぎて発狂) (2021年1月10日 15時) (
レス) id: 4226f6833e (このIDを非表示/違反報告)
ゆずの(プロフ) - 今まで読んできた中で総統の目を「ルビーを王水に溶かした」って表現してるの 初めて 好みすぎた (2020年11月23日 22時) (レス) id: d277476c39 (このIDを非表示/違反報告)
ちびごん1 - あ、これ、聖女が夢主ちゃんパティーンですね！！うん！知ってた！！(長年の勘(約五ヶ月))月奈ちゃんが限界オタクなら辛いんだろうな(スマホを持ってない場合)うおおおおお！早く二人が再会して元の世界に戻れることを祈りまああああす！(近所迷惑) (2020年10月28日 2時) (レス) id: 4fdb0260c0 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 主さんがジャンピングスライディング土下座をするならば私はジャンピングスライディング焼き土下座ダ！！（何競ってんねん（主さんすみません）） (2020年10月27日 21時) (レス) id: 409dd9da63 (このIDを非表示/違反報告)
暇人な名無し(プロフ) - レイさん» それな！？(ジャンピング&スライディング土下座) (2020年10月27日 20時) (レス) id: d7b6c8461a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうり
| 作成日時：2020年10月18日 10時
