01 コールボタンの使い方 ページ2
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「あー...今、手離せないから食べさせて」
『その為にコールボタン押すのやめてくれる?』
日も沈み、薄暗くなり始める頃────
仕事終わりの社会人達がこの居酒屋に顔を出し始める。
コイツもその1人。最近常連になりつつあるエリート社会人だ。
しょっちゅう相席に誘われてるが、持ち前のイケメンスマイルで断り個室で一人酒を飲むことが逆にうちの女性従業員のハートを掴んでいる。けっ。
大体はその表の顔に騙されてるけど、裏とかゲームガチ勢だからね。
毎回個室2を使うこの男は、俺の担当が個室1〜3担当だと把握しているからだろう。
今日もいつものように、PSPを操作しながら俺にこき使ってくる。担当変えてくれ。
早くしてよと若干キレ気味で言われて、結局世の中ではあ〜んと言われるものをしている俺は怒ってもいいんじゃないかな。
「ん..うまい。今ロード中だからAにもひと口あげる」
『ちょっ!!』
3回ほど口に運んだあと、やっとゲーム機を机に置いたので解放されると思えば
今度は俺につまみを向け強制的に口に入れられた。
うまいけど、あ〜んはやめてほしかったな。
『まぁ、ありがとう...他の部屋から注文来てるから戻るわ』
「いってら」
インカムからの注文音に、席を立った。
その3分後に、今日酒飲んだから帰り運転ヨロと呼び出されるのであった。
俺の扱いは今日もおかしい。
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ゆりあ(プロフ) - ばななさん» コメントありがとうございます!更新頑張りますね( ´ ▽ ` )ノ (2017年5月23日 6時) (レス) id: 8069c66cf4 (このIDを非表示/違反報告)
ばなな - 面白いです!更新楽しみにしてます! (2017年5月22日 23時) (レス) id: 71347bd421 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆりあ | 作成日時:2017年5月21日 10時