07 みかんの白い筋 ページ8
.▼(轟視点)
「なんの個性なんだ」
『ん?緑谷君？身体バッキーパンチとかじゃね？ごめん冗談冷気抑えて！』
今、俺の目の前で栄養剤を異常量摂取するこの男は 一 A。
ヒーロー科担当ではないらしいが、よく相澤先生に連れて来られてるから名前は覚えた。
なんでも、呼び出しがあったリカバリーガールの代わりに保健室にいるらしい。
実は雄英ではなく医療系専門学校を卒業し、ここの臨時保健医でもあるとか...確かに白衣着てたな。
『一応さ、“患者”もいるから騒がないでやって』
「あぁ、悪ぃ」
今日の戦闘訓練で重傷を負った緑谷がベットで寝ている。患者とは緑谷のことだろう。
俺は帰るついでに、緑谷の様子を見に来たが...
ボロボロだった身体は、リカバリーガールの力なのかいくらかマシになっていた。
「あんたの個性は治癒系なのか？」
『あはは..前も見せたけど俺の個性は、みかんの白い筋を綺麗に取ることだよ』
食堂で緑谷達が個性を聞いた時、その日デザートだったみかんの白い筋を綺麗に取っているのを見せていた。だがアレは個性ではない気がする...ちょっと残ってた。
思い返せば、この嘘くさい個性以外こいつの個性らしいものを見たのは“1度”だけだった。
しかも、それは偶然見たものだ。
「心肺蘇生法の授業の後に...壊れた人形を直しているのを知っている」
『あっちゃー...』
あの授業があった日の帰り、相澤先生にどつかれながら体育館に向かうこいつを見た。
好奇心だった。
親父がこいつと同じ名をボソッと口に出したのを思い出したから...
こっそり体育館を覗けば、白衣と言うには真っ黒なものを羽織ったこいつが、手のひら１つかざすだけで人形を直し、ついでに体育館の補修をしていた。
『な、なんでそんなに俺の個性を知りたいの？』
「アイツが...エンデヴァーがお前の名前を呟いていた」
『はは..あんのヤロー...』
「お前、アイツとなんの関係があるっ！！！」
思わずあげた声に、緑谷が少し反応した。
「アイツとはなんの関係があるんだ...」
『...』
「すいません...帰ります...」
鞄を持って、背を向けた。
これ以上話しても無意味だろう。
『轟君...君の左側さ...
そんなに嫌いなら取ってやろうか？白筋みたいにさ』
なーんて冗談と笑うこいつの声は、妙に嘘くさかった。
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Noir - なんか..... (2018年3月16日 21時) (
レス) id: 5b7ef34bf6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - かさかさスライムさん» コメントありがとうございます！おしゅしＴ!?oh Yeah！ジャパニーズ文化の神！普通に欲しいです笑 更新頑張りますおすし！ (2018年1月22日 0時) (レス) id: 8069c66cf4 (このIDを非表示/違反報告)
かさかさスライム - おしゅしのＴシャツなら持ってます！（ノリに乗るｗｗ）更新再開嬉しいですしおすし！！更新ふぁいとです！！ (2018年1月20日 23時) (レス) id: 1f085f3530 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - ひろとわ。さん» コメントありがとうございます！返信遅れてしまって申し訳ない...ダンゴムシTシャツとか着るのにも買うのにも勇気がいる品物を持つとは..勇者様だなきっと! (2018年1月15日 13時) (レス) id: 8069c66cf4 (このIDを非表示/違反報告)
ひろとわ。(プロフ) - だんごむしTシャツなら持ってます！← この作品大好きです！更新応援してます！！ (2017年11月18日 13時) (レス) id: eff5283ed6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆりあ x他1人 | 作成日時：2017年8月14日 14時
