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▼.(rb side)
「どうだAは？」
「...びっくりするほど有能。ほんまあいつ何者なん」
返し屋と名乗るAが来てから数日、グルッペンに例のメモリカードの内容をまとめた資料を届けに総統室にいる俺。来週に迫っているJ国ヘブン殲滅作戦を気にしてか、グルッペンは資料にさっと目を通した後、俺にAの話をふってきた。
最初会った時からそれなりに実力はある奴だと思ってはいたが、正直不安だった。しかしそんな心配は杞憂に過ぎなかった。
今回の情報部署の配属人数Aを含め５人。前回よりも少ないが、Aがいることで力は倍以上。特に潜入経路に関しては俺よりも詳しく、侵入及び撤退の任務を請け負っているだけあってそこに関する力はここの誰よりも優れているだろう。
「あいつが何者か?...そんなもの本人に聞けばいいじゃないか。まぁあいつがペラペラ話すわけないだろうが」
「無理やん...」
自身の情報拡散を嫌がるAは、今回の新規採用試験の合格者として配置し、幹部以外Aが外部から雇われている身だと知る者はいない。幹部以外にそのことを話すのも契約違反だそうだ。俺とて、仕事をこなしてくれればいいと思っていた。が、その圧倒的な実力と...何と言っても俺と似たような布を付けることが気になって夜も眠れん。
まぁ情報部署や特殊部隊...それ以外でも、マスクや面を付けて戦術的に有効にしているものや母国の文化でしているやつらもいる。特段珍しいものでもないのだが...黒い布というところに引っかかる。
俺はその布に見覚えがあるんだ。
俺やしんぺい神が昔、身を置いとった組織の一部の班と酷似している。
班の象徴である文字が書かれていないので何とも言えないが、ここまで実力を持つことはあの組織と関係があるのではないだろうか...まぁ関係していたところでという話だが、気になるもんは気になるんや。
「俺やって話しかけたんよ。でもあかんかった...ほんまに業務以外で話さんもん。下手に探ったりしたら契約違反やって言われそうやし」
「...任務遂行にあたって必要な情報開示として聞けばいいじゃないか。あいつは契約は守る。それを裏にとるしかない...まぁそれが難しいんだがな。この追及心が味わえるのもまた面白いだろ？それともあれか？我が国のトップハッカーともあろうやつが、入手できない情報とでも？」
「...は？」
グルッペンの煽りに乗せられた俺は、Aのもとに足を運んだ。
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ゆりあ(プロフ) - akariさん» コメントありがとうございます！そ、そんなに褒めてもなにも出ないですよ笑 更新頑張ります (2020年11月2日 17時) (
レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
akari(プロフ) - めっちゃ面白かったです！足ベキで表現力が凄すぎて思わず「お゛っ…ひぇぇ」って声出たましw続き読んできます！ (2020年10月17日 1時) (レス) id: b33ff88052 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - ペンギンさん» コメントありがとうございます！面白いと言って頂けて嬉しいです！まだまだ続きますので少々お待ちを！ (2020年7月19日 9時) (レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
ペンギン - 面白いです。続き待ってます。 (2020年7月16日 22時) (レス) id: 5f842aeb4f (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - 黒胡椒さん» コメントありがとうございます！面白いその一言だけでもエネルギーになります！頑張ります！ (2020年3月11日 16時) (レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆりあ | 作成日時：2020年3月8日 22時
