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「と、言うわけでG国と戦争することになっためう〜」
W国会議室は歓喜の声に包まれる。
昨今平和な日常を送ってきた我らに、戦争という身を震わせるような刺激。
暴力が最高の言語と語るうちのトップは満足げな笑みを見せた。
「オスマン、外交は上手くいったみたいだな。連合国脱退の返事をもらうのにパーティー会場を利用するとは思わなかったが...こいつ頭おかしくなったんかと思っててすまんw」
「うちと関係がよくない国との繋がりもあるF国に、国連脱退の話を持ち掛けるどこかの総統よりは頭おかしくないめう〜」
他国との関係を持つF国にとって国連脱退はハイリスクである上に、戦争は真逃れない。
その上で我がW国を選んだことに、グルッペンが持ち掛けた話がどれだけいやらしかったのかが窺える。まったく口が上手いやつは...。
「あの...盛り上がっとるとこ悪いねんけど、G国がJ国と手を組んどるんは知っとる？兄さんからの情報やから間違いないで」
おずぞずと申し訳なさそうに口を開く大先生。
先ほど入った遠征任務に行っている兄さんからの秘密通信の内容はこれだったのか。
この発言にいきなりみんなの表情は険しくなる。それもそのはず、J国と言えばロボロの故郷。情報機器の発達からハッカーが多く、情報屋として働く組織が集まった結果国になったと言われている。情報ひとつで勝敗は左右される世の中で恐れられる国だ。
「うちにはロボロが居るからええけど、他の共同参戦国の情報が洩れとるなんてことがあったら不利やな」
「他国の管理まで俺は出来へん...しかもあそこ意外と手練れ多いで」
「まぁ一応付け足しておくと、J国でも“ヘブン”って言われとる一部の組織らしい。その組織ってやばいんかロボロ？」
「...まだW国に居なかった頃、一回だけハッキングで押し負けたことがある」
ロボロの悔しそうな声色に周りの空気が重くなった。
戦争狂と言えど、負け戦を進んでするようなやつらではない。
しんと静まる会議室、思わず下を向いてしまう状況。
が、ただ一人余裕そうな表情を崩さない男は前を向いている。
「ハッハッハッ！追い詰められたような表情俺は嫌いじゃない。むしろ愉快だ」
この発言にトントンは思わずグルッペンにつかみかかる勢いで怒りを見せたが、向けられた笑みは何か企んでいるときのそれで呆れたように椅子に座りなおした。
「この俺が何も考えていないとでも？諸君顔を上げろ。作戦を伝える」
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ゆりあ(プロフ) - akariさん» コメントありがとうございます！そ、そんなに褒めてもなにも出ないですよ笑 更新頑張ります (2020年11月2日 17時) (
レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
akari(プロフ) - めっちゃ面白かったです！足ベキで表現力が凄すぎて思わず「お゛っ…ひぇぇ」って声出たましw続き読んできます！ (2020年10月17日 1時) (レス) id: b33ff88052 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - ペンギンさん» コメントありがとうございます！面白いと言って頂けて嬉しいです！まだまだ続きますので少々お待ちを！ (2020年7月19日 9時) (レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
ペンギン - 面白いです。続き待ってます。 (2020年7月16日 22時) (レス) id: 5f842aeb4f (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - 黒胡椒さん» コメントありがとうございます！面白いその一言だけでもエネルギーになります！頑張ります！ (2020年3月11日 16時) (レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆりあ | 作成日時：2020年3月8日 22時
