続・タピオカ屋さんと彼氏のひかるくん (ページ47)

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hikaru side ページ47

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気まずそうなAと
パチっと目が合って
はははぁ〜
なんて気の抜けた笑い方してるけど

まぁ一部始終見てましたから、
彼氏の俺が。この目で。

「何人目？」

「へ！？」

「まーじでお前
一体何人の男に告られてんだよ。」

　

んで、手を出して言いました。

「はい、それ没収。」

素直に俺の手に紙切れを乗せて
ごめんなさい…？

それ、俺に言ってんの？それともあの男？

勇気振り絞って渡したんだろーけど
この折られた紙が開かれることはない。

ぐしゃっと思いっきり握りつぶして

「灰皿んとこで火つけて燃やしてくる。」

Aを見下ろして
片手でほっぺた軽くつねってやった。

「わたし悪いことしてませんけど。
てか、何も燃やさなくても…
ポイっとするだけで…」
「はぁ？ポイっとしただけじゃ
もしかしたらまた
舞い戻ってくるかも知んねーじゃん！！」

「舞い戻らないから！
なにその世にも奇妙な物語的な…」

「念には念を、だ。
あと彼氏である俺の前で告りやがって
無傷で帰れただけありがたいと思え！
そのイライラをこの紙切れにぶつける。」

…きっと思ってんだろ？
また俺のこと嫉妬深いって。

でも、もし今俺がこの場にいなかったら？
って考えるとそれもすげー怖くて。

信じてるしAが他の奴
好きになるなんて思ってねーよ。

でも、不安だから嫉妬深くなる。

「Aが可愛すぎるのがわりーの。」

本当はずっと、
どこかに閉じ込めておきたいくらい。

Aがいる限り
俺の嫉妬深さは永遠に続くから

もう諦めて、

お願いだからずっと俺だけ見てて。