続・タピオカ屋さんと彼氏のひかるくん (ページ37)

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「ひかる？ごめん…
他の人に隙見せちゃったこと、怒ってる？」

「んーん、…あ、いやーちょっとだけ？」

そのままわたしを担いで
寝室のベッドに下ろす

「あいつには聞かせられなかったけど

俺のことが好きだから、

あいつの気持ちには応えてないんでしょ？」

「当たり前じゃん。」

「でもさ、顔赤かったよ？」

「…ごめん、無意識。自然現象？かな？」

「俺見つけてすぐびっくりした顔してた。

でもさ、その前は顔赤くして
照れた顔してた。

これはほんと。は？って思ったもん。」

おもしろくなさそうな顔をしたひかるに
噛み付くようなキスをされながら

「あの顔のA…すげーそそられんの。

多分あいつも
あんな狭いエレベーターん中で
Aのあの顔見てさ、

理性押し殺してたんだろうなぁーって。

ちょっと優越感感じる。」
　

「…ん、ひかる……っ」

噛み付くようなキスから

柔らかくて、

好きが溢れるようなキスに

胸の真ん中がぎゅっと苦しくなる

「でも今の顔の方がずっとそそられる。

俺にしか引き出せないその顔。」

今日の出来事が、
最悪な展開になるかと不安だったのは
あの時わたしの目にひかるが映った一瞬で

「ひかる大好き。」

「抱き潰しちゃうかも。」

逆に気持ちを上げる
スパイスになったような…

ぐったりした身体で
そんなことを思い返す頃には
外はうっすら明るくなっていた。

「やべ、俺体力おばけじゃね？」
「ほんと身体しんどい…」
「Aがわりーよ。
　可愛すぎて終われない。」

「あ、髪色似合ってる…」
「おっそくない！？笑」