続・タピオカ屋さんと彼氏のひかるくん (ページ33)

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hikaru side ページ33

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「康二？康二どうした？」

『え！は！え！？なにっ！？ん！？』

「目、泳ぎまくってるけど…
なんかあった？」

カラーも終えて談笑してる時
何気なくスマホを見た康二が
おもしろいくらいにフリーズしていた。

あまりにも不審な様子に心配になる。

「どうした？本当。なんかあった？
大丈夫かよ…顔色もわりーし…」

だらんと下がる康二の手元に目をやれば

見覚えのあるような…

「え？似てる人…じゃねーよな」

俺がAの事見間違えるかっつーの。

瞬間でわかった。

「康二、これ何？いつ？今？」

『あぁもぉおお
僕はどないしたらえぇんよ。
照にぃもめめも大事なんよ。』

「だから康二は何も悪くねーって
さっきから言ってる。」

『なんの文章もない。
ただ写真だけ送られてきて…今。』

「康二ありがとな。
髪すげー気に入った！
迎え行ってくるわ。」

『照にぃ…ほんまごめんなさい…』

うるうるした目で見てくる康二に
今日何度目かのお前は悪くないを伝えて
笑顔で店を出たけど…

全然笑えねぇっつーの。

今日行った理由は仕事じゃねーの？

あの男に会いに行ったわけ？

でも、
俺との写真のAは
あんな風に映らない。

　

あれは絶対不意打ち。

そう分かったから、
少しだけ心に余裕が持てている。

ほんの少しだけ、…ほぼ余裕ねーけど。