聞いてない43 ページ44
.
「やっぱ____するか」
「いや、これは____したほうがいいと思う」
「____しちゃだめなん??」
「いや、危なくね?」
「うん……」
「あ、じゃあ____」
.
.
真剣な顔で話し込むみんな。ときどき、それだとAに、なんて言葉が聞こえる。特にまふくんから。やっぱり私には一切何もさせないつもりなんだ。
自分はどれだけ傷ついてもいいから守りきるっていう覚悟みたいなものを感じる。
一度でも声が、姿が、ネットに載ってしまえば、危険に晒される可能性はぐんと高くなる。
私が出るにはリスクが多すぎる。歌い手として長年活動してきたからこそ、それをみんなよく分かってるんだろう。
だけど______
.
『…………ねえ、』
まふまふ「ん? どうしたの?」
『私が出れば、少なくともその話しこんでる全部の案よりは、いい結果になるんじゃないの?』
.
まふくんの顔が極端に険しくなった。
それもそうだよね………。
昔、まふくんはネットが原因でひどい目にあったことがあるとこの前夏那が言ってた。そういうのもあるんだろうな。
.
『このまま私何もしないっていうのは気分悪いし』
まふまふ「で、でもそれじゃっ!!」
『みんなみたいにマスクして、動画撮ろう? ちゃんと、自分の口で説明する』
うらた「どれだけ危険か分かって言ってんの?」
天月「変なものでも映り込んでたら、どこまで特定されるか分かんないよ?」
『でも、誰でもそしたら納得はするじゃん』
そらる「それでAはいいの?」
坂田「危ないんよ?」
『いいよ、もう別に。いつかこうなるんじゃ、とかちょっと思ってたし』
.
フォロワー百何十万人超えの人と一緒に住んでるんだよ、私。
.
『自分の身くらい少しは守れるって』
まふまふ「で、でもね……」
『あのさぁ、私がもし何かされたとして、1人で抱え込むタイプだと? 脅迫とかされて、まふくんたちに伝えないと思う? すぐチクるけど。警察に即電話だけど』
.
全員が口をつぐんだ。
沈黙が流れ、口を開いたのは最年長。
.
そらる「…………まあ、いいんじゃない」
まふまふ「そらるさんっ!!?」
そらる「Aがここまで言ってんなら、いいと思う」
.
1442人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢花(プロフ) - こんにちは!まふくんのべ○ム聞いてファンになりました。これからバンバン読ませていただきますよろしくお願いしますm(_ _)m (2021年3月31日 18時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
れい - 待ってました!お疲れ様です、 これからも楽しみにしてます! (2021年3月26日 19時) (レス) id: ccd85ff8a3 (このIDを非表示/違反報告)
白兎 - いとこになりたい…(切実) (2020年7月28日 13時) (レス) id: 46d9c3b1f4 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナタオニ(プロフ) - まふまふ君推しにはたまりやせんね。お気に入り登録して明日すぐに続き読みます。もっと早く見つけておけば…(屈辱) (2020年7月22日 23時) (レス) id: 98b52071c9 (このIDを非表示/違反報告)
結蓮(プロフ) - マリさん» ありがとうございます!!番外編大好評ですよね、もうびっくりです(笑) いつになるか分かりませんが、必ず書かせていただきますね〜!! (2020年6月10日 17時) (レス) id: a2c776557e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ