従兄妹がまふまふとか聞いてない【mfmf】

聞いてない４ ページ5

.



まふくんと感動の再会を果たしてから数週間。



今日で私の夏休みという名のハッピーライフはおしまいとなる。中３だけどうちの学校は中高一貫校なので受験勉強もない。最高。

そして、パパとママはイタリアへ。本格的にまふくんとの二人暮らしがスタートというわけだ。


あれから２回くらいまふくん家にお泊りさせてもらい、家の間取りとかはなんとなくだけど把握した。飼い猫のいろはちゃんともご対面して仲良くなれた、はず。唯一残る不安要素はまふくんの職業のみ。私は絶対マフィアだと思う。


……まあ、なんとかやっていけるでしょう！





.





父「元気でな」

母「いつでも来ていいのよ、定期的に電話もしたいわ。あと…」

『はいはい、いってらっしゃい。またね笑』





.





長期赴任。パパ曰く長くても３年で帰ってこれるだろうとのこと。

一生のお別れじゃないし、会おうと思えば会えるんだし、コミュニケーションだって簡単にとれる。寂しくないってわけじゃないけど大丈夫。





.





母「それじゃあ真冬くん、よろしくね」

父「何かあったらいつでも連絡してくれ」

「はい。任せてください」





.





最後に私を存分に抱きしめて、見えなくなるギリギリまで大きく手を振って、２人は飛行機に乗りこんでいった。





.





ー





「よし。じゃあ、これから改めてよろしくね。いろいろ迷惑もかけると思うけど…」

『それはこっちの台詞。これからよろしくお願いします』





.





お互いにペコッと一礼。

その後頭をあげて、目が合って、ふふっと少し吹いちゃった。空港のロビーで変な光景。





.





「これから学校だっけ？」

『うん。午後から登校って伝えてある』

「始業日にもう授業始まるなんて大変だね〜」

『最近はみんなそうじゃない？ ていうか、10時半発の便じゃなかったら丸々一日休めたのに…』

「学校は行っといたほうがいいよ」

『そうだけど！！』





.





じゃあタクシーで学校まで送るね、と言うまふくんの後に着いて行き、私たちも空港を後にした。




.

聞いてない５→←聞いてない３

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す