従兄妹がまふまふとか聞いてない【mfmf】

聞いてない１７ ページ18

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《…………はい、もしもし》

『まふくん』

《あれ、A？ どうしたの？ おやつは適当に食べていいよ？》

『………まふくん嫌いになるかも』

《え、違う！？》





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電話に出たまふくんはこっちの現状なんてこれっぽっちも知らない。当たり前だけど。

おやつって何？ 何でその考えに至るの？ まずそんなに私が緊急な用もなく電話をむやみやたらにかける子に見える？ うーん、見えるかもしれない………。


いろいろ言いたいけど、とりあえずそれは帰ってきたら１発お見舞いすることで解決させよう。あのね、視線がすごい怖い。穴開く、穴。





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『家の中に男の人がいるんだけど、まふくんの知り合い？』

《男の人…？ え、待って、家の中にって言った！？》

『え、うん』

《男女が密室に２人きり！？》

『……………まふくん？』





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絶対反応するところそこじゃない。





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《ごめん……笑。真面目に答えると、多分そらるさん》

『そ、そららさん？』

「……ふっ、笑」

《違う。そらるさん》

『あ、この人が！！？ あのそらるさん！！』





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そらるさん！！ この人があのそらるさん！！ 確かに声一緒かも！！ なんか歌声のイメージ通りの綺麗な人って感じだ…………。

かっこいい……いや、可愛い…？ 綺麗…？





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まふまふ《 “ あの ” そらるさん…？》

『あ、気にしないで。……………そらるさん……？』

「うん。そららさんじゃなくて、そらるさんね」

『あはは、すみません……』





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本人に笑われるの一番恥ずかしいんだけど。





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《あ〜！ そらるさんの声する！！ そらるさ〜ん、その子危ない子とかじゃないんで、家から放り投げたりしないでくださいね！！！》

「この子が噂の従兄妹ちゃんってこと？」

《そうです、そうです！ 襲ったりとか絶対にしないでくださいね！！》

「さすがに未成年は相手にしません」

《ほんとですか〜？》

「俺のことなんだと思ってんの？」

《冗談ですよ》




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