［短編集］夢の国デートってよくないですか【歌い手】

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『わぁ……！ ぬいぐるみ……！！』

「え、欲しいの？」

『かわいい！！ この子欲しい！！』





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お店に入ってすぐに目が合ったのは、さっきまで一緒にハチミツ探しをしていたあの子。かなり大きいサイズでふわふわ。



これは……運命を感じざるをえない。





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「家の中狭くなるだけじゃん」

『なるせねこのクッションある時点でもうアウトだし』

「ねこのほうが可愛くね？」

『プー○んなめんなよ！！！』

「はやく次いこーぜ」

『え、待ってよここはさ、普通は俺が買ってあげるよってところじゃんかねえ』





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なるせと似てると思うとより愛着がわいてしまった。
絶対にこの子買う。買うもん。手に入れるまでここ動かないし。





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『一緒にお家帰りたいって言ってる！！ 私に語りかけてる！！ 私この子のこともう離さないもん！！！』

「…………。はぁ……、帰り際な。今買っても荷物増えるだけだから」

『すき！！！』




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パッと私の表情が変わったのが分かったのか、ちょっと面白そうに口を開いた





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「だってそれに抱きつくんでしょ？」

『…………、は？』

「いや、おもろいなぁ＿＿＿＿＿」







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“これでもう我慢しなくていいねぇ？？”



そう言って笑う君が一番好き。




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