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43-1 現代タケミチsaid ページ26

"東卍(トーマン)から逃げてる身"…?


「ちょっと待ってください!」
「"影乃宮玲生"って言いましたか!?」
東卍(トーマン)の重要参考人として警察が模索している人物ですよ!!?」


思わず叫ぶように告げるナオトにA君が眉をひそめた。


「だから、警察には頼りたくないんだ」


「言っただろ、警察に協力する気はねえと」


ナオトは苦虫を嚙み潰したような顔で「…わかりました」と口を閉じた。


「で」
「知りてぇ事は"黒川イザナ"と"黒龍(ブラックドラゴン)"について…だったな?」


「はい」
「黒川イザナって"天竺"の総長だった奴ですよね?」
「そいつがなんで黒龍(ブラックドラゴン)の総長になって」
「さらに東卍(トーマン)に入ったのか…よくわかってなくて…」


「……順番が違う」


「え?」


口を開いたのはA君でそれに続くように大寿君も口を開く。


「…まず"黒龍(ブラックドラゴン)"の事から話そうか」


黒龍(ブラックドラゴン)の事…オレは東卍(トーマン)結成当時に潰した暴走族(チーム)という認識でしかない。


「オレが率いていたのは"十代目"、それはわかるな?」


「ハイ」


「そもそも黒龍(ブラックドラゴン)を創ったのは誰か…知っているか?」


「創った人?」


今それは関係があるのか?という疑問がわいた。


「初代黒龍(ブラックドラゴン)総長、佐野真一郎」


「え?」


「そう」
黒龍(ブラックドラゴン)を創ったのは」
「マイキーの実の兄だ」


脳裏に浮かんだのはお兄さんの事を話すマイキー君だった。


「マイキー君の…お兄さんが黒龍(ブラックドラゴン)の創立者…?」


「ああ」
「初代黒龍(ブラックドラゴン)は伝説だった」


大寿君がチラリとA君を見た気がした。


「それは二代目、三代目と、脈々と受け継がれていき…」
「そして八代目総長黒川イザナがそのバトンを受け取った」


「八代目…!?って事は」
「十代目の大寿君より前!?」


「ああ」


東卍(トーマン)ができたのが九代目。
つまり八代目は東卍(トーマン)ができる前だ…。


「じゃあ、黒川イザナって大寿君より年上?」


「ああ、オレの2コ上"S62世代"」


「S62世代!!?」


過去でも聞いた名称だ。


「天竺の連中だ…」
「(繋がってきた)」

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作者名:倖那 | 作成日時:2021年10月21日 20時

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