【募集企画】ゆらり、くらりと消えるだけ。【募集終了】

用語 ページ3

○カスミちゃん
夢の中のお友達。彼女の夢に閉じ込められた子供たちは、みんな彼女のお友達みたい。

名前の由来はカスミソウなんだって。確か花言葉の「夢心地」から。


○子供たち
わたし──柏元(かしもと)ゆんなのことも含めた、カスミちゃんの夢に閉じ込められた20人の子達のこと。子供たちって言っても、高校生くらいの人もいる。多分みんな、10歳から18歳くらいなんじゃないかな。全員の年齢を聞いたわけではないから、はっきりしてないけど……。


○普段の夢の世界
わたしたちが見ていた夢の世界は、わたしたちが現実で見てきたものが現れたりして構成されるの。たしか、そうだったはず。わたしだったらわたしの部屋だったり、学校の校庭だったり。でも、そんなに広くはないの。というより、奥側に行こうとすると、だんだん周りがぼやけてくるんだ。イメージ的には、部屋の真ん中から角側に向かう感じ。カスミちゃんは「あんまり奥に行くとイメージ力が低下するから」だって言ってた。
広くはないけど、行きたいなって思ったところに世界が変化するから、そんなに不便はない。海に行きたいって思ったら、学校の校庭だったところが海に変わるの。夢を見てる張本人なら、想像力さえあれば基本的になんでもできるみたい。それこそ、魔法を使ったりも。でもこれは、現実でできるわけではないから想像しづらくて、ちょっと難しい。


○カスミちゃんの夢の世界
カスミちゃんが見ている夢の世界。カスミちゃんの見てきたものが凝縮されたような空間。基本的には大きなお屋敷なんだけど、至る所にドアがあって、開けると学校に繋がってたり。カスミちゃんの夢の中だから、多分彼女が通ってた学校。
カスミちゃんの夢はわたしたちの夢と違ってどこまでも広がっていて、どこまでも歩けちゃう。基本的にカスミちゃんの思い通りにしかならないけど、わたしたちが何か強い感情や思念を抱くと、夢に何か影響が出るみたい。けど、かと言って操れるわけでもなくて、しかもどう頑張っても抜け出すことはできないみたい……。カスミちゃんのことは好きだけど、ずっとこのままなのはいやだなあ。

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