第八話: 帰宅 ページ9
『……結局、連絡なし…、か…。』
きっとあの人、自分のスマホが他人のと
すり替わってるって気付いて無いんじゃ…？
警察に捜索してもらう？
…いや、彼のは私が持ってるし…。
説明ややこしくなるかも。
『今頃、私のスマホ、メールとかや不在着信とかでいっぱいなってるだろうな。』
きっとこの人も、と彼のスマホを見つめる。
するとスマホの画面が明るくなり、
メールの着信音が流れた。
そこには数件のメールが来てる。
どれも、「遅い！」とか「今何処にいる」とか、あと「先に食べてるからな」だった。
『…無事に辿り着いたかな…。』
メールを見る限り、お友達と会う約束をしてるみたいね。詳しくスマホをチェックしたい所だけど、パスが掛かってて見れない。
『あーぁ…。皆に会いたいな…。明日でも良いんだけどさ……。』
どうせなら…、このスマホの持ち主みたいに、
今から皆に会ってご飯食べたい。
……けど、帰国したの内緒にしてるんだったものね…。皆を驚かせたいから…。
その足取りで向かった先は、
久しぶりに帰った私の我が家だ。
『ただいま…。虹色荘。』
私達が卒業してから、
そのまま空き家になった虹色荘。
修兄もアメリカに行った事で、
管理する人が居なくてそのままの状態。
売り飛ばすって選択肢はあったんだけど、
皆、同じ意見で
ーーーこの家は売り飛ばさない。
って決めて、彼らが交代で管理してくれる事になっていた。
(時間がある時だけ、皆たまに寄ってくるって言ってたっけ。)
彼らはもう学生じゃない。
近頃は顔を合わせられない程、皆忙しいし、
彼等なりの人生だってあるんだ。
『…これからは私が管理するからね。待たせちゃったね。』
皆が今日まで大事に管理してきた虹色荘、
私は久しぶりに使う鍵をポケットから取り出し、その鍵穴に差し込む
ーーー筈だった。
『………なんて、開いてるの……？』
もう時刻はとっくの真夜中…。
かりに彼等の誰かがいるとしたら？
……でも、皆最近行ってないってメールで言ってたし……。
もしかして…侵入者……？
『……ううん…怖くない…。大丈夫。
私は元、暗殺教室の生徒だったでしょ…？
ーーこれくらいは一人で出来る。』
そっと門を通り抜け、
庭に使えそうな物を集めながら
どんどんと奥の方へ進んだ。
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綾葉メグ(プロフ) - りみさん» 読んで下さりありがとうございます！なるべく早く更新出来るよう頑張ります！ (2020年10月5日 4時) (
レス) id: 2c121bd297 (このIDを非表示/違反報告)
りみ(プロフ) - 続きを楽しみにしています！これからも応援しています頑張ってください(*´▽｀*) (2020年10月4日 21時) (レス) id: 8754467967 (このIDを非表示/違反報告)
綾葉メグ(プロフ) - 和香さん» 読んでくれてありがとうございます。早めに更新出来るよう頑張りますね！ (2020年5月2日 16時) (レス) id: a78732187c (このIDを非表示/違反報告)
和香 - 続きがものすごく気になります！更新頑張ってください。 (2020年5月1日 19時) (レス) id: 29c4e7285d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾葉メグ | 作成日時：2020年3月10日 5時
