第十一話: 対面 ページ12
「さっきは良くも
生意気なまねしてくれたな…っ…！！」
油断した…ッ！
相手は男性、力では圧倒的に不利。
一瞬にして私達の立ち位置が逆転した。
私が下に、彼が逃さないと私の上を覆う
彼に留められた両手も、びくともしない。
「お前から名乗れよ。誰なんだよ。」
『絶対に嫌、それにどうして私が貴方みたいな不審者に名乗るのよ…！』
私がここの家の主だって知ったら、良いように集られてしまう…。
「……素直に話さねぇか…。先輩、縄を持ってきてくれ…。こいつを縛る。」
『……っ…離してよ！！この変態っ……！！』
「えぇ？縛る…？！でも一応女性だよ…？」
あの人の股間さえ狙えれば逃げられるのに…、
私の両足も彼の足で抑えられている。それにこの人、強い…！！
「縛らねぇと、こいつが暴れる…！」
「わかった…待ってて…！！」
もう一人が縄を持ってくる前に、この人から逃げなきゃ……！でないと私は……。
『……お願い…離して…！……私、あの人に顔向け出来ない……！』
恐怖がこみ上げてきて、私は涙を流した。
けど、こんな暗闇じゃ彼には見える筈も無く、
「安心しろ、悪いようにはしねぇよ。落ち着けって！」
彼の言葉が余計に私の恐怖を掻き立てる。
「あっ、見つけた…！おい火神……ってああ
ッ！！」
もう一人が縄を見つけ知らせに振り向くが、その衝動で積み上げられている物達がグラグラと揺れ、
ドッシャーンッ…！！
「………っ、火神！！大丈夫か…！！」
私達の方へと転落し散乱物の下敷きに。
本来は痛みが来る筈なのに、
「……くっ……、大丈夫か…、お前。」
『……、はい…。』
彼は私に当たらないように守ってくれた。
それは良いんだけど……。
私達の体勢もあるから、今は身体がくっつくほど抱きあってる状態だ…。
「……すまねぇ…もうちょっと持ち堪えてくれ…。」
不思議と彼に感じた恐怖が一気になくなっていった……と言うよりも…、彼の心臓の音が早く感じる…。
そう意識してると、私のも次第に早くなっていった。
(……なんで？おかしい…、こんな状態で知らない人にドキドキするなんて……。)
「…火神…！！今助けてやるからな…！！」
「何があったの…！？」
増援が来て私達はようやく物から解放され、
一筋の光が当てられた。
「『……っ…！！』」
そしてようやくお互いの顔が見えた。
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綾葉メグ(プロフ) - りみさん» 読んで下さりありがとうございます！なるべく早く更新出来るよう頑張ります！ (2020年10月5日 4時) (
レス) id: 2c121bd297 (このIDを非表示/違反報告)
りみ(プロフ) - 続きを楽しみにしています！これからも応援しています頑張ってください(*´▽｀*) (2020年10月4日 21時) (レス) id: 8754467967 (このIDを非表示/違反報告)
綾葉メグ(プロフ) - 和香さん» 読んでくれてありがとうございます。早めに更新出来るよう頑張りますね！ (2020年5月2日 16時) (レス) id: a78732187c (このIDを非表示/違反報告)
和香 - 続きがものすごく気になります！更新頑張ってください。 (2020年5月1日 19時) (レス) id: 29c4e7285d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾葉メグ | 作成日時：2020年3月10日 5時
