こんな俺らでも。2

五月蝿い。2 ページ18

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緑side

いよいよ工事が始まったらしい。

ガンガンって音はやっぱりダメで、

家ではあまりしないイヤーマフをした。

それでも耳に伝わる不快な音。

嫌だ…

嫌だ…

ぐっとイヤーマフの上から耳を抑えて

床に座り込んだ。


パッと耳から手を離すと

工事の音が止まってた。

でもいつまた始まるか分からないこの不安は拭えない。


するとタイミング良くインターホンが鳴った。

いつもなら空いてるよって声をかけるだけだけど

俺自身がよっぽど人肌恋しくなるくらいに不安だったのか

ドアを開けに玄関まで出向いた。

紫「あれ、阿部ちゃん珍しい。」

松葉杖姿のふっかだった。

どうやら寝起きらしい。

紫「さっき工事の音で起きたの。

俺が起きるってことは阿部ちゃんやばいかなって思って

急いできた。わら」

ふっかが来てくれたことに安心したのか生理的な涙が溢れた。

紫「おーおー、大丈夫か〜？」

緑「ん、大丈夫、、」


ふっかが部屋に入って

お昼のデリバリーを頼んだ頃。

昼休憩を終えた工事が再開したらしい。


緑「んー、、」

紫「ありゃ、顔色やばいな」

緑「やだっ、、」

紫「大丈夫だよー」

背中を摩ってくれるふっか。

それでも何故か落ち着かなくて。

やばい、頭痛い、、、

緑「いたい、、」

紫「どした？どこがいたい？」

緑「あたまっ、、んーー、、」

紫「お薬飲もっか？」

緑「飲む」

紫「ちょっと待ってて、持ってくる。」

メンバー各々違う薬を飲んでる。

何かあった時に助けられるようにって

それぞれの部屋のどこに薬があるとか

どういう時はどの薬とか

ちゃんと把握している。

特にふっかはメンバーの体調変化にすぐ気づく。

だから人一倍 薬の場所の把握が出来てる。

紫「はい、これ。胃薬と鎮痛剤。」

緑「ありがと、、」


辛い頭痛が早く治まってくれれば

夜の工事をしない時間まで避難できるのにっ、、

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