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にー ページ4

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(ほんっとに心臓に悪い...)


ドキドキドキドキ、少し遅れてやってくる鼓動。こんなに早かったら私心臓動きすぎて倒れちゃうかも。知らないけど。


ついさっきチャラ男にテストの点数で負けて、落ち込んでいるはずなのに、顔は真っ赤ッか。
すべてはまだ感触の残る耳のせい。なはず。


もう一回自分でキュッと摘まんでみれば再び思い出してしまい顔面から火が出そうになる。



(なんなんだアイツ......)



「恋する乙女みたいじゃない...やめよ。」


そう、私はアイツが好きではない。絶対に、そう、絶対に。
まあ、あんなことをしてきたアイツは?私の事が好きなのかも知れないけれど?
私は決して、決してアイツのことは好きではない。


白い肌、切れ長なレモンイエローの瞳、さらさらな明るい金髪、耳朶に輝く銀のピアス。
カッコいい、事もなくはない。

しかし、私の好みではない。断じて。


私は白馬に乗ってるカッコいい王子様がタイプ...なんて夢ないし、現実的に考えて金銭面的に懐の広い人が良い。多少顔が崩れていても。


なんて夢のない女だろう...


そんなくだらないことをぼやー、と考えていた、二時限目。
数学のテストが返される。


「日野ー」

やっと呼ばれた。
手にはこれまたしっとり保湿されている回答用紙。
男性教諭らしい雑な字体で書かれた100という数字。


これで、負けは防がれた。


今度こそ、アイツに勝ってやろう。



「「いっせーのーせっ!」」


相手は96、私は100。


「んふふ、負けちゃったねセンラさーん」




多分、今の私は過去ベスト5くらいに悪い顔をしているだろう。嬉しいのだから仕方のないことだ。


「なんっやねん英語負けたくせにぃ」

こちらにこれまた綺麗な顔を不細工にしてふて腐れている顔を見せるチャラ男(高校二年生)。

なにこれ、超楽しいんですけど...


「ふっふっふー拗ねるなよー」


「はぁ?拗ねてませーん」


「ふふっ絶対に拗ねてるでしょ。」


拗ねているのに意地を這っているのが可笑しくてつい笑ってしまった。
するとセンラさんは少したじろいだ。

まさか...


「......惚れた?」

「...な訳..」



そっぽ向いた君の耳が赤くて、少しだけ、ほんの少しだけ照れた私は断じてこいつが好きじゃない。きっと。その筈、だよね?


...........
早くもお気に入り登録者さんが4人も、ありがとうございます。

さーん→←いーち



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(プロフ) - ぺるはむさん» あっあっありがとうございます!楽しんでもらえる小説目指して更新頑張ります!どうぞお楽しみください! (2019年6月27日 17時) (レス) id: 56e235f694 (このIDを非表示/違反報告)
ぺるはむ - こういうケンカ系の男女の恋愛めっちゃ好きです!これからも読ませていただきます! (2019年6月27日 17時) (レス) id: 134342f6dc (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - もでらーと。さん» わ!わ!ありがとうございます!もでらーと。さんの小説すごく好きなので、今後の励みになります! (2019年6月26日 18時) (レス) id: 56e235f694 (このIDを非表示/違反報告)
もでらーと。(プロフ) - すごく面白いです…!坂田家なんですが、読んでる間センラーになってましたw 更新頑張って下さい!! (2019年6月26日 18時) (レス) id: 5d5b1bd419 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2019年6月25日 19時

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