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男子校なのに彼氏がいる!!! ページ29

仲良くお手手を繋いで戻って来た俺達に、十神と佐久間はニヤニヤと笑い出す。

「はー、俺のおかげやね、感謝しいや舜君」

「はぁ!?何言ってんだお前俺のおかげに決まってんだろボケカス!!」

「なぁ、何で俺にだけそんな当たり強いん?やっぱあれ?初バイトで悪戯したのがあかんの?」

「黙れ」

何だかんだ仲がいい2人の雰囲気

男にモテるなんて巫山戯んなとか気持ち悪いとか最初はそう思っていた、が
この3人に好かれて、俺は幸せだったのかもしれない。

不意に佐久間が俺に近づきニヤけた顔で

「なぁA君、お礼とかくれてもええんちゃう?」

そう言った。
十神の目が光る。

「何だよお礼って」

「そんなん決まってるやん、なぁ?忍君?」

「へ!?」

佐久間は十神に話を振り、様子を楽しんでいるようだった。
本当にいい性格してるよな。

十神はモジモジと動き口をモゴモゴと動かす。
いや、きめぇ
引くわ

若干引き気味の俺だったが、十神が口を開いたため冷たい目で見るのをやめた。

「な、名前!!もう一度呼んでくれ!!」

「あ?忍?」

「ありがとうございます!!!」

少し拍子抜け、名前を呼ぶだけでこんなに喜んでくれるなんて、最初から呼んでおけば良かった。

んんんん!と悶えている十神を他所に、佐久間は俺に近づく。

「じゃあ俺は、キスで」

俺の唇を指でなぞりながらそう言う佐久間、舜は間に入り佐久間の顎を持ち上げる。

「りょーかい」

佐久間と舜の唇が近づく。

「ちょっ」

佐久間は戸惑いながら抵抗するが、舜には叶わないようで
その光景に、また胸にモヤモヤと霧がかかりだした。

俺は咄嗟の判断で舜抱き寄せる。

「こ、此奴は俺のもんだ!」

待ってたと言わんばかりの舜は、俺を抱き

「そういう事だ残念だったな、じゃあな涼」

「あ!?お前に言われても嬉しくねんだよ!!」

「はは、関西弁抜けてんぞー」

佐久間のエセ関西弁がバレた所で、俺達はその場を去った。




後から分かった事なのだが、舜と出てきた女の人は舜の姉だったようで、叔母さんが舜に報告したい事とは姉が帰ってきたとの事だったらしい。

嫉妬も含め俺は此奴の事が相当好きらしかった。

男子校、そこは男だらけで恋愛もクソもない場所、最初はそう思っていた
だが、昔の友達、幼馴染に出会い。俺は見事に恋に落ちた。

もしかすると全て舜の計画通りだったのかもしれない。

まぁそれでも、こいつの事が好きなのに変わりはないけどな!!





end…

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←男子校なのにモテ期がきてしまった!!



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作者名:yuno | 作成日時:2018年12月31日 11時

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