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男子校なのにモテ期がきてしまった! ページ20

俺は今、正座をしていた。
目の前には俺を睨む1人の男

舜が居た。

「説明、してくれるよな?」

「えっと…」


遡ること約10分程前、俺は佐久間に襲われた。
というか悪戯をされたと言った方が正しいのだろうか、急に足を触ってくるという奇行に走った佐久間なのだが
俺の拒絶によりなんとか貞操を守ったわけだ。

だがしかし

俺はある視線に気が付かないで居た。
その視線というのが舜なのだが、何故俺のバイト先に居るのか。
話によると姉の荷物を届けに来て、姉を探していたとの事だった。

いや、聞けよ!!人に、聞けよ!!

そんなツッコミが心の中で行われていたわけだが、今のこの状況下でそんな事を言えるわけもなく
そそくさと去って行ってしまった佐久間の代わりに俺が正座をさせられているという状況だ。

「お前に関係な」

「は?」

まあ、まず逃げてみたのだが、見てみろこの目を
この人を今にも呪いそうな目を。

逃げるのは無理だったな…

「不可抗力です、俺がバランスを崩していた所佐久間先輩が」

「いちいち脚触んのか」

嘘も無理だったか…

「…つかお前お姉さん居た」

「話を逸らすな」

何故こんなにもガードが硬い?少しくらい俺の話に乗ってくれたっていいじゃないか。
そんな事を思ったが、目の前の舜が徐々にしょんぼりとした面を見せ始めた。
何故だか心が痛む、俺は何も悪くない筈なのに。

「ただからかわれただけだ、深い意味は無い」

「Aは気を許しすぎなんだよ、隙が多い」

「…すんません」

「だいたいいつもいつも男を誘惑して、Aがそんな顔見せるからからかわれたり襲われたりするんだよ?分かってる?
もっと危機感持ってよ、俺だって偶に理性飛ぶ時あるんだから」

俺の気も知らず説教を垂れる舜。
目の前で俺の顔を見ながら眉を寄せて説教を垂れる舜。

何が理性が飛ぶだよ、本当は女が好きなくせに…
俺の事好きって言ったのもからかう為なんだろ

何なんだよ、何でそんな平気で嘘が付けるんだよ…

好きに、なりかけてた自分が馬鹿らしい…

「A?聞いてる?」

顔をスっと覗いてくる舜、その顔に無情に腹が立った。
本当は気なんてないくせに、本当に怒ってるみたいな顔をしてる此奴。
女と歩いている光景が脳裏に浮かんだ。

男子校なのにモテ期がきてしまった!→←男子校なのに先輩を好きになってしまった!!



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作者名:yuno | 作成日時:2018年12月31日 11時

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