#115 ページ18
忠義side
あのまま眠ってしまったらしく、気付いたら朝やった。
昨日泣いたせいで、目パンパンやわ…。
トイレ行きたい…でも動かれへん。
俺、車椅子にも乗り移れん…。
片足が動かんてこういうことなんや…。
でも恥ずかしくてナースコール押したないし…俺って…俺って…
忠義「…ｸﾞｽﾞｯ…」
結局穿いているオムツにするしかなかった。
あぁ、漏らしてもうてるわ…惨めさと屈辱が押し寄せて、また涙が出そうになる。
コンコン
ガラッー
章大「…あ、たっちょん起きてたん。
おはよう^^…ってどうしたん、どこかしんどい？」
忠義「…トイレ。」
章大「あ、トイレな！行こか^^」
忠義「ちゃう…。」
章大「え？ちゃうの？」
少し不思議そうな顔で俺を見つめたヤスやけどすぐに察して、
章大「あ、僕がもうちょいはよ来たら良かったな、ごめんな(焦)」
やって。別にヤスが謝ることちゃうやん。
忠義「…別に。」
章大「僕見てきてんけど、今日の朝ごはんはな、ロールパンとウインナーと目玉焼きと、あ！ヨーグルも付いてたで！」
テキパキと、それとどうでもいい話をしながら気を紛らわせてくれて、
忠義「…。」
俺が気にせんように、めっちゃ自然に左足も持ち上げてくれとる…。
章大「はい、朝の検温。熱計ってくださーい。」
忠義「ん…。」
体温計を脇に挟んだ。
コンコン
ガラッー
侯隆「あ、起きてるやん。たつおはようさん。」
忠義「…。」
朝の回診にやってきた横山くん。
侯隆「おはようくらい言うてや(笑)」
pipi-pipi-
侯隆「あ、体温計？見せて。
…３６．６な。ほな胸の音聴かせてな。」
上のボタンを少し緩め、そこに聴診器を滑り込ませる。
忠義「…。」
天井を見つめながらも、横目でチラッと横山くんの表情を確認すると目が合った。
侯隆「…ふっ、何やねん(笑)」
忠義「…別に。」
侯隆「まぁええけど(笑)
たつ、しんどいとかないか？大丈夫？
ちょっと音が気になったからさ、今日は安静にしといてな？」
忠義「…。」
侯隆「そんな顔すんなってー。
念の為やろ？何も無かったらええやんけ。
でも何かあってからじゃ遅いやろ？」
忠義「…ん。」
あーあ…早くベッドの上から解放されたい…。
今日めっちゃええ天気やん。
セミも鳴いてるわ…もう夏やな…。
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新道踏切(プロフ) - 更新楽しみです！今日見つけてすぐ読んじゃいました！更新してるの見たいです!!!! (2021年4月11日 12時) (
レス) id: 7158c48a17 (このIDを非表示/違反報告)
菜月(プロフ) - 気長に更新まってます！何度もリピってつい読み直しちゃいます！続きも楽しみです！ (2020年11月22日 8時) (レス) id: 766264bb46 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 更新待っています！ (2020年10月22日 7時) (レス) id: 63651968c9 (このIDを非表示/違反報告)
彩 - 更新楽しみにしてます！！またゆっくりで良いので更新してください！！ (2020年10月13日 19時) (レス) id: ac090d0a03 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 初めまして。いつも楽しく読ませていただいてます。この作品が大好きで、何回も見返してます。これからも無理のないペースで、更新していただけるのを楽しみにしております！ (2020年7月29日 1時) (レス) id: 96e7443e85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Yunn | 作成日時：2020年6月7日 0時
