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" 森田サーン、これ印刷しててー "
「あっ、はい！」
社会人1年目。
なりたてほやほや1週間。
もう既に仕事の厳しさを味わっております…
ピーピーッ…
「…あれ？？」
ゴンゴンッ…！
「ん、なにこれ、」
" ちょっ、森田さん！それ壊れるって！ "
「…え？……うお、わわわ！！！！！？」
" あー…もうこっちじゃなくて、向こうでコーヒーでも作っといて "
「あ、はいっ、…」
また失敗だ…
人一倍ドジな私は、返事だけは良いものの毎日怒られてばっかりで、
大きな仕事も任せてもらえないし、みんなの雑用をする日々。
別にメンタルは強いから苦ではないけど、会社からいらないって思われてそうなのが1番怖かったりする。
「あーーーっ、……」
唯一の私服の時間、昼休み。
学生の頃から憧れていた、片手財布で都内を歩くOLさん。
でも現実はそうではなく、……ビルの売店でサンドイッチとお水を買うだけの昼食。
「…あっ、紫耀だー、」
売店の本棚には、雑誌がずらーっと並んでいて、
紫耀が表紙のものもいくつかあった。
すごいな〜ほんと。
「………あれ？」
" 永瀬廉 "
その文字がふと目に止まった。
立てかけられているので、取り出さないと表紙が見れない。
恐る恐る、雑誌に触れてみる。
「あっ…！！」
そこには、
"「今日も来たら会えるかなーっと思って」"
あの駅前のイケメンくんが。
「えっ、キンプリ！？」
名前の下に(King & Prince)って。
美咲「Aー？どうしたn……って永瀬くんじゃん」
「え、美咲ちゃん知ってるの？」
私の手元を覗いてきた同期の美咲ちゃん。
美咲「知ってるも何も、平野紫耀に次ぐ超人気メンバーだよ？顔面国宝、とか言われてるし」
「あー…たしかに国宝級だね」
美咲「なに、好きなの？」
「えっ、…いや、………」
美咲「なによ〜〜」
どうしよう、…
これは言うべき？？
でも紫耀と幼馴染みでいっしょに住んでるってことも、誰にも言ってないんだよね…
「しっ、知らない！かっこいいなぁって！」
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作者名：ゆん | 作成日時：2020年3月12日 23時
