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"「おおきくなったら、結婚しようね」"
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ジリリリリリ…♪
はっ、
時計を見ると、もう7時48分。
「やばいっ、遅刻だ!!」
『……ん、A〜??』
「あ、おはよ、起こしちゃった??」
私が部屋を飛び出したと同時に、紫耀の部屋の扉も開いた。
『…おはよ、時間大丈夫かよ』
「大丈夫じゃなーいーのー!!」
あと12分で電車が来ちゃうっ!!
『ちょ、飯は?』
「んーっ、…いらない!…じゃ、いってきます!」
『…って、おい!』
カバンをもって、上着を羽織りながら、嵐のような早さで家を出る。
1週間の間にもう四回目。
…自分のドジさが嫌になってくる、
「…はぁっ、はぁっ、」
駅まであと500mくらい??
でももう1分で電車が来ちゃうっ、諦めたほうがいいかな…
そのとき、
ドンっ
「…わおっ…!!」
?「…っと、…いける?」
「…あっ、ごめんなさい、」
目の前で手を差し伸べる1人の男性。
スマートな人だなぁ、…そう思って顔を見た途端、
「…えっ、」
?「…なんすか」
「…すっごい整ったお顔してますね!」
?「はぁ、…?」
「あっ、急にごめんなさい!あとさっきぶつかったのもごめんなさい!!……で、私急いでるので行きますね!では!」
?「あっ、おいっ、」
あーー…名前聞くの忘れてたなぁ。
そう思いながら改札をダッシュで駆け抜ける。
…いやいや、名前なんて聞く必要も言う必要もないよね〜。というか私、不審者だと思われちゃうかも(笑)
「聞かなくてよかった〜…」
…ん?…じゃなくて…!!
" 扉が閉まります、ご注意ください "
……はぁ。乗り遅れた。
それにしてもさっきの人、
ほんとに綺麗なお顔してたなぁ。
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作者名:ゆん | 作成日時:2020年3月12日 23時