【まふまふ】そくばくおうじ 。

13:いわないおうじ ページ14

【まふまふ】





せっかく僕がAちゃんとイチャイチャしていたのに、なったスマートフォン。
まぁ、僕を呼んだのが生徒会長ともなれば
命令を聞かないといけないわけで。



まだ残る、Aちゃんの温もり。



本当はあの場を離れたくはなかった。
当たり前じゃん、そんなの。





｢遅いじゃん。｣





生徒会室に入ると、真っ先にそう言ってきたのは生徒会長のそらるさん。

その他にも、天月くんだったり、luzくんだったり、いろんな人が集められている。





ここにいるメンバーは、
王子と呼ばれているわけで。



別に、王子と呼ばれるのは気に食わないわけじゃない。
ただ、自分に似合うのかと言ったらそうではないと思うんだ。






｢すみません。｣

｢電話してから随分経つけど、何してたのー？｣




探るような目で見てくるのは、
隣のクラスのluzくん。

まさか、Aという女の子とイチャイチャしてましたなんて口が裂けても言えない。
そして言いたくない。





｢勉強してました。｣

｢……ふーん。｣





luzくんは、チャラチャラしているけど勘は人一倍鋭いから、侮れないな。







｢…………で、どうして僕を呼んだんですか？｣









｢あぁ、報告があって。皆、聞いてほしい。｣




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