41:いつだって頼っていた ページ41
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Aは、昔からそうだった。
女優になりたい! と言い出して、冗談かと思ったら女優を目指すために今でも頑張っているもんだから
叶うはずないのに なんて思いながら、
叶ってしまうかも、と
心の片隅にはいつも羨ましさがあった。
俺は夢を追いかけることが出来なかったから。
Aには、人を惹きつける力がある。
それに気付いたのは、
───── たった今だ。
いつだって、
絶望の淵に立たされた俺が
勇気をもてたのは、
背中を押されたのは、
何気ない君の言葉だった。
Aは、それとなく言った言葉。
だけどその言葉たちは、
俺にものすごい勇気をくれるんだよ。
「はぁ、仕事なくなっちゃった」
これから、どうしよう。
そうは思うものの、何故か心の中には後悔なんてなかった。
あれ?
" 後悔してからじゃ遅い、なんてそんなの嘘だよ。後悔にはふたつの種類があってね、
やってから後悔するのと
やらなくて後悔するのと。
やらなくて後悔するのは、1番ダメ。
やってから後悔するのが一番いいよ。
だってさ、やる勇気があるって言うのは、やっぱりすごいことでしょ? "
───── そう言ってたのは誰だっけ。
俺は、その人物を思い出して
1人微笑を浮かべた。
なんだ。
俺ってずっと前から
こんなにお前に助けられていたのな。
A。
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ぽにょ - 間違いだったらごめんなさい。このお話って「サムマイウェイ」のパクリではないでしょうか? (2022年9月4日 19時) (レス) @page28 id: b0029b04cd (このIDを非表示/違反報告)
花蘭(プロフ) - どうして後半だけパスワードがかかっているのでしょうか…? (2020年8月15日 10時) (レス) id: 7a9bcca966 (このIDを非表示/違反報告)
まぬん(プロフ) - 完成したはずの後編を見たいんですけどパスワードがかかっていて見れません…よければパスワードを教えてて頂きたいです! (2020年5月14日 8時) (レス) id: d24847e3a9 (このIDを非表示/違反報告)
杏子 - お話の続きを読ませていただきたいのですが、パスワードを教えて頂くとこは可能でしょうか…?? (2020年3月27日 9時) (レス) id: eab2b547de (このIDを非表示/違反報告)
杏子 - 初コメ失礼します。 (2020年3月27日 9時) (レス) id: eab2b547de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆんた | 作成日時:2018年6月17日 21時