優しいあなたに拾われて２ (ページ10)

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59*ー黒髪の人ーページ10

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ふと、入り口をくぐったところで
高地さんを呼ぶ声が…

黒髪「あれ、高地！」

高「おぉ！」

声をかけたその人はパーマがかった黒髪を揺らして
右手を上げながらこちらにやってきた。

黒髪「まさかもう会えるとは思わなかったよ
　Aちゃんでしょ？」

『え？…あ、はい』

黒髪「俺、松村北斗です。よろしくね」

高「お前まで知ってんのか」

北「京本が嬉しそうに連絡してきたからさ」

高「…あいつ」

京本さんの名前を聞いて
女性より女性なあの凶器なお顔を思い出した…

…ダメだ。また変な汗出そう…。

北「樹からも電話来てさ。
　もうずーっと高地とAちゃんのこと
　喋ってたよ。笑

　たぶん2人して慎太郎とジェシーにも
　電話してんじゃん？」

高「ん。なんとなく想像できるわ…」

笑顔で話す松村さんの隣で
ゲンナリとしたような顔で高地さんは言った。

とりあえずわかったのは

なんだかんだと、

今まで会った高地さんのお友達は
みんな仲がいいということだ。

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